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脅威の固定スプレッド!!

2020年11月1日日曜日

天然ガス10月第4週まとめ

最近,こちらに力を尽くす時間が無くて申し訳ない。

来週が担当している講義の最後なので,そこからはまた復帰できると思われる。

・1週間の天然ガスの在庫増加量は各社予想の32Bcf増に対して29Bcf増。寒気の流入もあり,消費が加速したのか。生産量は前週比で1.2Bcf減少した87.3Bcfとなっており,ダブルパンチの可能性がある。また,電力需要は前週比0.3Bcf減少した28.9Bcf,住宅用・商業用需要は前週比4.3Bcf増加した20.7Bcf,となっており,判断が難しいところ。

・10月23日時点の天然ガス在庫量は3955Bcf(有効容量の92.8%)。現状在庫量の増え方が鈍化し,冬の暖房に向けての需要量が上がっていく可能性が高い。とするならば、オーバーシュートの可能性は以前よりも低いが,依然として,高いところにあると思われる。

・10月20日発表の天然ガス生産用リグ数は1基減少した73基、原油生産用リグは6基の増加。価格上昇の材料が増えてきていると考えておくべきか。これに加えてコロナウイルスによるロックダウンも始まり、巣ごもり需要としての天然ガス価格の上昇が見込まれる。


このように,これまで下落と判断していたが,上昇寄りの考えになってきている。一方で,積み上がっている在庫が市場に意識されるのではないかと予想していたのだが,目線をフラットにすべき時期に入っているのかもしれない。

ただ,天然ガス市場は需給の状況と合わない上昇が続いている。上昇は投機によるものと考えられるが,新型コロナウイルスの感染拡大で需要の伸び悩みも予想される中で、判断の難しい値動きが続いている。

来週は目線をフラットに。

むしろ,天然ガスのトレードはしばらく控えた方がいいのかもしれない。

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