毎日エレベーター内の鏡を見ているけど
特に気にしなかった。
自分の顔を。
今日、何故か連休の中恐怖のショッピングモールに行ってしまった。
お礼の品を買うために今日を選んだのは大間違い。
凄い人出で夫婦者とか家族連れとかどうでも良くなった。
早くこの人混みから抜け出さなければ。
用事を済ませて帰ろうとして
ふと側にある鏡を見た。
私の顔、何てつまらなそうで暗いのか。
ここにいる人達とは雲泥の差。
こういう風貌の人と関わり合いたくない・・・
そう思ってしまったのは
出掛ける時に自宅エレベーターで出会ってしまった人の顔。
最初に大きなゴミ袋を持った私が乗って
数階下で一人の大柄な男性が犬を抱いて乗ってきた。
そしてその次にまた下で宅配便の方が大きなクール宅急便の
バッグ？みたいな物を持って乗ってきた。
それでエレベーターは一杯。荷物で一杯状態。
次に扉が開くと眉間にしわを寄せた暗い顔の女性が
段ボールを台車に乗せて待っていた。
女性 「行っていいです」とひと言。
宅配便の人が「すみません」
扉が閉まるか閉まらないかのタイミングで女性が
「早く行けよ！」怒りの形相で言った。
にらんでいた。
同じマンションに住んでいる人に
いつ同じエレベーターに乗るか分からないのに
そういう事言うか？
一回待つことにそんなに怒りを感じるのか。
どんなに頭にくることがあっても
段ボールを捨てる日ってそんなに最悪の日じゃ無い。
（無いとは言い切れないか・・・）
私は夫が亡くなった最悪の日、ゴミすら捨てる気持ちも浮かばなかった。
とにかくあの女性とまた会うことを避けたかったので
ゴミ収集所に走って行った。
ササッと置いてまた走ってマンションから出た・・・逃げた。
マンションはスラム街にある訳じゃない。
高級マンションではないけどコンシェルジェもいたりする。
住んでいる人はファミリー層が多く小さな子供も多い。
「早く行けよ！」はショックだった。
聞こえる様に言ったよな～・・・
うちのすぐ下の人で無くて良かった。
あの顔、また会ったらすぐ分かる。
何階の人か覚えておけば良かった。
ショッピングモールでふとした自分の顔が鏡に映った時
怒りの表情は無かったけど
暗くてつまらなそうでひどかった。
夫が一緒にいる時ならきっと敬遠する。関わると怖い感じ。
せめて口角くらいは上げた方がいいのかも。
