強くて、はかない人だった | 私も一緒に連れて行って

私も一緒に連れて行って

夫と死別。ふたり家族でした

何をしていても夫の事を考えてしまう。

少し姿をかすめるんじゃなく

頭の大半を占めている。

運転していてもDVD見ていても買い物していても

いつも夫を思ってしまう。

どれだけ好きなんだろう。

倒れる数日前にあらためて告白するくらい

好きだった。

あの日恥ずかしかったけど伝えて良かった。

結婚してから思う存分甘えて良かった。


と、そう思えるようになれたら良いのにな。


あの時を色々思い出しては泣いたり笑ったり。

笑う程面白いのに、泣ける程悲しいという複雑な感覚。

でもヘラヘラと「パパったら~」なんて独り言を言えたりする。

ほんの一瞬の現実逃避か。

夫以外の事では何一つ笑えないっていうのに。


ついこの前撮った動画や写真を見る。

どうしても本物の声を聞きたくて見てしまう。

これも悲しいけど

見て夫の声が聞けることだけが嬉しい。

本当に優しい声で罪だわ。

夫の声は顔と同じく大好きだ。

あの顔と声で「ももちゃん、おはよう」がもう聞けないなんて。

ちゃんと録画しておけば良かったな。

あの人命はこんなに、はかないものだった。

 

はかないくせに、こんなに記憶に残っちゃってさ。

強い人だったのに。

会いたい。会いたいよー

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