想像もしない光景 | 私も一緒に連れて行って

私も一緒に連れて行って

夫と死別。ふたり家族でした

初めてお供えに菊を買った。

なんとなく仏用という感じがあって

今まで買わなかったけど

年末まで預かっている祖母の写真があるから

小さな可愛らしい菊を供えてみようと思った。

花を供えるとより仏壇らしくなる。

コーヒーは毎日供えるけども

花はごくたまにしか供えない。

なんとなく。

夫に花が似合わないっていうか・・・

元気な時に

「誕生日とかに花は買わないから」

と言われ、花より物を買う派だった夫だし。

それにきっと夫は花より団子だと思う。


夫には仏壇は買うまいと思っていた。

母に「仏壇があると今より締まった感じになるわよ」

と言われたが、本当は祭壇のままで良かったのよね。

それに締まりなんてどうでも良いし。

でも母の不思議体験(→母の不思議体験)を聞いてから

すぐに買うことを決心した。

仏壇を買うとか買わないとか信念も特に無いので

決断は早く、思い立ったらすぐに仏具屋に行ってきた。

購入したのは小さなリビング仏壇で日本製。

デザイナーと言われる人に作られたらしく

あまり仏壇らしくない色を所々に使っている。


仏壇・・・もしも近々で入るとしたら

夫でなく義親のはずなのに。

夫と帰省した際、義母から

「もも夫、ももこのさんもよく聞いて。
いずれはこの仏壇を
マンションに持って行ってね。
これだけは頼むからね。」

と、もの凄いでかい仏壇をこのマンションに持って行けと

言われた事がある。

立派な彫り物が施されており、ザ・仏壇という感じ。

私の実家の仏壇より大きくて

どうみてもマンションタイプの仏壇じゃない。

とにかく置けるスペースが夫の趣味の物の山で無い。


だけど仏壇の引き取りに悩む必要はいきなり無くなった。

夫が新しい仏様になってしまったから。

流石にこうなったら義両親も私に仏壇を預けるとは思わず

きっとあれは義弟にたくされるのだろう。

どうなるか分からないけども。


去年の4月には考えもしなかった。

 

仏壇も花もお線香も、全てが不思議な光景。

 

うちに仏壇がある暮らしをするなんてね。


しかも入っているのが夫という謎・・・


リビングのテレビがよく見える一番良い場所に仏壇。

リビングではいつも私と一緒。

 

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