父の時と夫の時 | 私も一緒に連れて行って

私も一緒に連れて行って

夫と死別。ふたり家族でした

車で夫の通夜葬儀の時に流した曲を流しそうになった。

またやってしまった・・・。

これからはプレイリストを作ってそれを聴いた方が良さそう。

イントロ部分で次の曲に移したのに

またあの日の事を思い出した。

だめだ。

夫の好きな曲だけど、だめだ。

って思ってもどうしようもない。遅い。

今日は父の通夜葬儀での自分の様子まで頭に浮かんだ。

父の式中、私は泣き通しだった。

参列者に挨拶をしながらも

ハンカチで涙を拭きっぱなしだったと思う。


でも横にいる兄、母はしっかりしていた。

母が泣いたのを覚えているのは

火葬の時の食事前の挨拶。

「本日は夫○○の・・・」と父の名前を言った瞬間

言葉に詰まってしまった。

母だって初めての喪主。

なんとかしっかりしようと奮い立たせていたのを

 

今なら分かる。

 

心はボロボロに泣いていたのに。

 


私も夫を送る時、通夜も葬儀もちゃんと泣けなかった。

 

夫の妻としてしっかりしなくてはって思っていた。

 

泣いたとしても、棺を抱きかかえて

誰かが引き離すほどの大泣きなんて

ドラマみたいな事、無いわ・・・

ただ棺の蓋を閉める時だけ

周りの人に席に戻って頂き

二人だけにしてもらいお別れさせてもらった。

夫が仕事に行く時に必ずする二人だけの挨拶をしてから

「またね」って。

夫の前でだけ顔をグシャグシャにして泣けた。

 

それもその時だけにした。

 

ちゃんとしなくてはって。

 

 

母も兄も、父の時に私があれだけの状態だったから

私が喪主になり通夜葬儀なんて出来ないだろうと思ったみたい。

「ももこのがしっかりしていて

ちゃんと喪主が出来て驚いたわ。」

あまり私を褒めることの無い母が涙をためてそう言った。

母も兄も私がこうして色々な出来事を一人で片付けるなんて

出来るとは思わなかったみたい。

きっと自分たちを頼りにするだろうと

二人とも手伝う気満々だった。

まぁ本当によく一人で出来たな。

途中、あまりのストレスに病気にもなったけど

それだって一人寂しく入退院して

数日実家に戻ってもすぐに帰宅し

 

また一人で淡々とやるべき事をこなした。

偉いなぁ。私。

 

自分で褒めるしか無いよね。

 

一番褒めてほしい夫がいないんだから。

まったくー。いなくなったこの人の為に頑張ってるんだ。

 

まぁ夫の為になら頑張れるけどね。

自分の為には・・・微妙だけど。

でもこうして、あーだこーだしながら文句を言いながらでも

生きてるだけで充分じゃないか。

 

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