池江璃花子選手が先日23日に国立競技場で開かれた東京五輪開幕1年前イベントでメッセージを発信されました。


 私は、何度も彼女のメッセージを聴きながら、感動していました。

 実は、彼女の白血病から骨髄移植までの間で、少し動いた事もあり、彼女がどんな内容で移植されたのかも、シークレットな内容で知っているのですが、やはり彼女は凄いと思いました。

 シークレットな内容とは、彼女が日本の宝だから優遇されたとか、そんな事は一切なく、逆に厳しい内容で、ここまで回復されているという事に対して、彼女の回復への執念とオリンピック復帰への強い気持ちを感じました。


 そして、この数ヶ月間、この関連ブログをストップしていたのも、池江選手に続き、別のアスリートの方が白血病になり、この事で、かなり動いておりました。

 この甲斐があって、何とか移植までこぎつけてくれたのですが、結局、池江璃花子選手と同じような内容となり、このアスリートにとって、まさに目の前に自分の移植後の未来のように池江選手が立っているのだから、池江選手には、このアスリートの希望となって欲しいですし、私は、池江選手共々、このアスリートをこれからも応援していきたいと思っています。

 移植をするアスリートのご家族やそのお友達などとは、交流もあり、私の病気や怪我からの経験からの復活話をしたら、非常に感動をしていただき、その日に私の仕事場までご挨拶に来ていただいた程でしたが、私は特に『生きよう』『頑張ろう』としている方の少しでもお役に立てればと思っているだけなのです。

 それが、私を五体満足に生き残らささてくれた事へのお返しだと思っています。

 白血病や再生不良性貧血など血液疾患における骨髄移植は、もっとも有効とされている治療法だと私は思います。

 しかし、なかなかマッチした骨髄ドナーが見つからず、自分に合う骨髄ドナーが見つからず、多くの方が命を亡くしておられます。

 自分に合う骨髄ドナーを待っている患者さんにとっては、なかなか見つからない事に、骨髄ドナー登録に無関心な方々にイライラされたり、なかなか見つからない事へ自分自身の死への恐怖もあると思うのです。

 新型コロナウイルスで今、国中は必死に感染予防を考えていますが、その中でも安易に考えたり、根拠のない自分自身への自信で、感染されたりして、その感染がこのような血液疾患の方々やその治療をされる医療関係者に広がる事が私は怖いです。

 事務屋である私に、日本骨髄移植学会の理事であった医者が、血液疾患や骨髄移植の事を多く教えていただき、私は、その辺りの医師より詳しくなりました。

 そんな医師もお亡くなりになられましたが、私は、唯一、その医師の考えを継いだ一人だと思っています。

 だからこそ、今でも骨髄移植の必要な患者さんを応援してしまうのです。