Sh 1 ー 3 E
両先発の出来が、戦前に予想したのと全く逆の状態だった。
少しは自信もつけてきたかと見ていた笠谷が、昨年と変っていなかった。制球がデタラメで投球リズムも最悪、見ているのに苛つくほどであった。こんなテンポの投手ではなかったはずだが、また一人楽しくない投手が生まれてしまった。
逆に相手の瀧中は多彩な変化球を投げ、しかも制球が乱れない。球速は140km中盤だから苦にはならないはずなのだが、
誰一人捉まえられない。ノンプロの世界でもまれてきたせいか、プロ野球デビュー戦にしては見事であった。
同点での7回、マウンドに上がったのは恐れていた高橋礼である。
これで今月6回目、しかし打者が一人だけだったのを除けばすべて安打、四球を与えている。今の高橋には僅か1イニングが3人で済ませることが出来ないのである。
先週も先頭にストレートの四球、この走者がホームを踏んでいるが今日もいきなり3ボールの四球で、同様に決勝点を与える結果となった。これで流れは持っていかれてしまった。
ここまで来ると、これだけ不調が続いている投手をなぜ懲りもせずマウンドに上げるのか不思議で仕方がない。
だが指揮官に言わせれば「7回が来たら高橋でしょう、ピタッと押えてあとはモイネロ、森でサヨナラ!」という事である。
他に投手がいなければ仕方もないが、下でもわんさか待っているというのに・・・。
最後の奥村も四球に始まり失点、今月は特に先頭打者を出して苦しくなるケースが目立って多い。打たれるなら仕方もないが大半は四球である。与四球ワースト球団の汚名は当分脱ぐ事は出来そうにない。明るい材料は加治屋が久しぶりに上手く投げた事ぐらいであり、あとは反省ばかりのゲームであった。
反省は絶対しない指揮官が一番の問題だが・・・。
8回に先頭が出て最後のチャンスだったが、お粗末な走塁、上林は先日もぼんやり帰塁が問題になったが、今日もプロとしては恥ずかしい飛び出し、いい加減に下に送れという声が満載の中、いまだにベンチにいるのも解せない。
打席はダメ、代走もダメ、今季はすでに終わった選手、プレーに集中できていないのは明かであり、一日も早く来季に向けて下での調整しかないのだが・・・。
明日は岸が相手で、今の打線では勝ち目は相当低い。
ロッテも転んでくれているのだけが救いである。
両先