兼平の空と大地

山と川と大地に遊ぶ日記です。

木曾駒が岳②

2020年09月11日 | 2000m以上の山
9月7日(月)
目覚めてカーテンを開けると・・・



良い天気じゃありませんか。
これだけ青空が出てりゃ申し分なし!

身支度を整い駒ヶ根駅前のバス乗り場へ。
必要ないものはコインロッカーに置いときます。
駅のコインロッカー無料です。100円戻る奴です。ありがたい。

朝一番7時発のバスは私たち2人のみ。
乗る時運転手さんが、
「山は強風です。ロープウェイ運休になるかもしれませんので・・」
だって!
そんなこと言われてもネ!ここでは引き下がれません。
途中菅の台バスセンターから8人乗車。(菅の台からはマイカー乗り入れ出来ないので皆さんバスに乗り換え)
この季節平日だしこんなものでしょうか?

社内よりチラッと・・・
千畳敷カールとロープウェイ上の駅のある赤いホテルの建物の確認できます。(電線が邪魔ですが・・)
下界は晴れてるのにこれから向かうところは見えるということは雨は降ってない?
右側の山が宝剣岳


バスはそれこそクネクネ細い道をどんどん登っていきます。




ところがついについに・・・・

雨が・・・・・・


そう、バスの窓に雨粒が当たりだしました。あちゃちゃァ~~~(>_<)
ロープウェー駅のしらび平に到着の時は本降り。



ロープウェイの登る方向もご覧の通り。
ここでも「山上は強風が吹いています。運行を見合わせることもあります。ご了承ください」
などと脅してくれます(^-^;
「オイオイオイ!上ったらいいけど帰れなかったらどうすんねん」?

始発8時発の乗客はバスの10人のみ。

夏の最盛期はこのロープウェイもなんと2~3時間待ちになることもあるらしい。それだけ素晴らしい別天地が待ち受けているのです。
ロープウェイとしては日本最高の高低差950m、日本最高所の千畳敷駅
2612mだそうです。

少々揺れましたが無事千畳敷駅到着。
まずは外の様子を・・・・


宝剣岳の荒々しい山は、、、・・・・?




雨と、かなり強い風が吹いています。

これしきなんのそのと・・・・・
カッパを着込んでいざ出陣!

しかしこの風と雨、山友さん断念!
私一人で挑戦、行けるとこまで・・・・
せめて乗越浄土までは・・・・・・



心配そうに見送る山友さん。
(すんません、まだ私この写真撮ってます(^-^;)


ほとんど先が見えないくらいのガスの中もくもくと登ります。
雨も強くここからはカメラを出せません。
雨よりもすごいのが風。
強風なんてもんじゃありません。私今までに体験したことがないような
猛烈風。登るに連れ、この千畳敷カールと言うことで、登るにつれカール状の大地が狭まってくるわけで、カールに吹き付ける風がみんな登山道に押し寄せる状態になってるようです。時々山側の岩に押し付けられ動けないことも・・・・・
稜線でこれだけの強風だったら吹き飛ばされていたでしょう。
テン泊装備の若者2人も、大きいザックの風当たりで苦戦。追い抜いて取りあえずは何とか到着しました乗越浄土。




カメラがヤバい!
雨がかかります(>_<)


何とか証拠写真を・・・・



ガスが切れた瞬間を狙って撮った宝剣山荘

テン泊の2人はさらに木曾駒が岳直下のテン場へ向かいました。
テン場は木曾駒と別山の間にあるので風向きによってはましか?
しかし山間を通り抜ける風だと当然テントは張れないだろうな・・・
どっちにしろ山小屋も空いてるだろうからその手も有りだな。
「気を付けて行ってらっしゃい」!

さて、わたしはここから引き返します。
相変わらず超強風の中ユックリ足元確認しながら下りていきます。
時折りガスの切れ間からは・・・・・



なんかヤバい!
カメラが雨に濡れて電源切れない!




結局あのテント泊の若者2人以外は皆さん引き返したようです。
引き返すのも勇気ですね。
山屋さんはバカだから(失礼)なんにも見えなくともせっかくだから頂上だけは踏みたいなどと無理をしがちですが、ここはよく言う「山は逃げない」ですよね。

千畳敷の一番下まで来て山友さんと合流。
少しづつガスが切れてきました。





同じように途中で引き返した3人グループの女性は
「これ見れただけでも来た価値あるわ~」
と感激してました。




千畳敷カールの全容まで見えました。
私は写真の右側の一番低い所(乗越浄土)まで行ったことになります。
真ん中の山がスリル満点の宝剣岳。目指した木曾駒が岳はこの奥で見えません。

振り返れば駒ケ根市内もチラッと見えます。


コノヤロー下界は晴れてやがるぞ!

下りロープウェイはかなり横揺れがあり、皆さん怖がっています。
乗務員が「かなり揺れてます、減速してください」
などと要請してました。
怖っ!

下山した我々はゆっくり湯につかり、昼ごはん食べてほんと不便なJR
で帰るのでした。







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