2019年7月26日金曜日

人生塞翁が馬

今の絹子は僕だけの女です。絹子の身体に奴ら五人が夢中になったのも解る気がします。こんなことを書けるのも僕たちが立ち直ってるからです。当時の僕は今日も母さんが誰かに呼び出されて犯されていると思ったら悔しくて悲しくてたまらなかったものです。今は僕だけの女です。

今の絹子の綺麗な女体に奴ら五人が抱いた痕はありません。18年の結婚生活を共にした父さんの痕もです。僕以外の男に抱かれた母さんは今の絹子にありません。繋がったまま一緒に絶頂に達しているとなんでか不思議に思うことがあります。

人生塞翁が馬で考えると、今の僕は最高に幸せです。母さんが美しすぎるから奴らに輪姦されたわけで、そのおかげで僕も母さんと肉体関係を持つことになったわけで、そのせいで両親が離婚したわけで、そのおかげで絹子と二人きりの生活がおくれているわけで。ただ、一線を超えてしまった僕たちの前途がどうなるのかは今でもまったくわかりません。