2019年9月24日火曜日

唯一最高のパートナー

僕と絹子の関係は特別で格別です。親子であり、僕としては籍を入れることが出来ないだけでほとんど夫婦だと思っています。絹子は僕に普通の恋愛をして結婚して欲しいそうですが、僕にその気はまったくありません。

繋がっていると、絹子も僕は格別だと言います。絹子は父さんを含め男性経験もそれなりにあります。今までの男とは根本的に違うそうです。こんなに満たされることはなかったと。実の親子だからだというのが僕たちの結論です。

十八年も結婚していたのに父さんは母さんと離婚しました。離婚する夫婦なんて珍しいことではありません。夫婦といっても、もともとは赤の他人です。僕と絹子は何があっても親子の縁が切れることはありません。一線を超えてしまった僕たちは禁断の道を歩んでるかわりに、普通の夫婦よりも深く繋がっています。身体も心もです。

絹子は僕たちの関係を後ろめたく思っています。子育てを間違えたとまで言います。僕は何も恥ずかしがることはないと思っています。今の暮らしが最高に幸せです。絹子には僕の子を産んで欲しいです。ほとんどすべて受け入れてくれるのに、親子だから産めないという絹子にはもどかしさを感じるし、喧嘩のもとになっています。