小僧寿し 上場廃止決定まで秒読み段階

小僧寿し (9973、JQS )の上場廃止に王手がかかっていると見られます。上場廃止基準に抵触しているのは「債務超過」で、2018年12月期に続き2019年12月期も債務超過で着地する見込みが高まったからです。2月19日に発表した決算短信の内容は債務超過を回避したとしていましたが、監査を担当するアリアに「監査意見不表明」という形で3月5日に否定されました。3月25日に開示した「招集通知記載事項の一部訂正について」の内容で2期連続債務超過だったことを認めています。
2期連続債務超過が確定するのは、これを有価証券報告書の提出を受けて東証が確認した時に発表することになります。
決算短信は2019年12月31日より45日以内 (つまり2月15日 )、有価証券報告書は3ヶ月以内 (つまり3月31日 )が開示の締め切りです。ちなみに金融庁のEDINETにて開示する締切時間は17:15ですが、ここがデットラインです。金融庁の出先機関である財務局が小僧寿しからの延長申請を認めることがあれば1ヶ月から2ヶ月、さらにそこから8営業日の延長は可能っちゃ可能です。単なる時間稼ぎではないという相応の理由があればですが。

3月31日まであと1営業日。債務超過を何とか回避しようと苦心したようですが、監査法人アリアに事実上の死刑宣告をされたような状態に見えますね。2019年12月期という過去にさかのぼっていまさら増資をするわけにも行きません。かすかに残る上場維持の可能性は、昨年の台風19合の影響やらコロナウイルスで会計責任者が出社できないとか尤もらしい理由で時間稼ぎをして有報提出の延期承認を取り、その間にすでに締めちゃった前期決算の超ウルトラC級会計操作を編み出して監査法人アリアか他の会計事務所に適正監査意見を勝ち取るくらいしか方法がないと思います。

難しいんじゃないかな?

早ければ明日夕刻、「小僧寿し 逝く」と題する投稿を行う予定です。

 

*これまでの小僧寿しに関する投稿を参照ください