土台から基礎知識を構築しよう!5分で学ぶ簿記入門2 | 社会人の簿記・会計系資格取得のためのブログ

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自ら苦労した公認会計士試験等の勉強で、合格を果たし、その後の実務経験により得た知識と経験、そして、大手専門学校での15年以上に及ぶ講師経験も併せて、このブログにおいて「働きながらスキルアップ」を目指す社会人受験生向けに情報を配信していきたいと思います。

 
★会計系資格に短期合格を目指す方へのブログです

 

こんばんは。

 

本日も簿記論ブログに

お越しいただき誠にありがとう

ございます。

初めましての方はこちらをお読みください。

 

はじめまして

 

さて、

 

公認会計士短答式試験が

終わりましたね。

 

受験された方は本当に

お疲れ様でした。

 

試験は結構、難しかった

ようですね。

 

そいういう意味でも、ぜひ

基礎知識の再確認をやって

いただければ思います。

 

 

なお、会計人コース2月号の

付録問題集の校正がいま大詰めです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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さて、ニコニコ

 

 

このブログでは

シリーズとして

 

簿記と企業会計について

簿記検定試験向けのテキストには

そんなに載っていないが、大事な

基礎知識習得の記事を書いております。

 

内容は5分程度で学べるもので

簿記の根本となるものを書きます

ので、ぜひ、通勤時間や空き時間

にでもお読みください。

 

 

シリーズ第1回目はこちら

 

前回の記事では単式(一式)簿記

ついて確認していただきました。

 

今回は、その続きと

複式(二式)簿記についてみていきます。

 

前回の記事で見たように、

 

単式(一式)簿記では、会社の取引を

 

①資産②負債③純資産

 

の3つの要素に分けて、これを

借方と貸方の左右に振り分け

同時記入により記帳する方法でした。

 

このことで、3つの要素の金額を

記録し、1枚の報告書にまとめれば

財政状態」を知ることのできる

貸借対照表」を作ることができます。

 

では、

 

ここで、ちょっと簡単な取引例で

その仕訳を確認してみたいと思います。

 

<取引例>

1.100の出資を受けて会社を設立した。

 

まず、仕訳の考え方ですが、

上記取引を3要素のどれに該当するかを

取引の「原因」と「結果」という観点から

選びます。

 

(結果という観点)

会社のお金が増えた

 

(原因という観点)

お金が増えたのは出資を

受けたからだ。

 

 下矢印

 

(結果という観点)

お金→「資産」

 

(原因という観点)

出資→「純資産」

 

以上、3つの要素のうち

「資産」と「純資産」

が選択されました。

 

つぎに、会計帳簿は左の借方

と右の貸方に分かれているため

上記の2つの要素のどちらを

借方に、どちらを貸方に振り分ける

のかが問題となります。

 

その振り分けについては

ルールとして決まっており、

左右どちらに振り分けるのかは

「増えた」か「減ったか」

で判断されることになります。

 

なお、記入のルールは

貸借対照表のフォームと同じ

になっています。

 

 

今回の取引の場合は

 

(結果という観点)

会社のお金が増えた

資産の増加

 

(原因という観点)

お金が増えたのは出資を

受けたからだ。

純資産の増加

 

以上より、仕訳は下記のよう

になります

 

 資産100 / 純資産100

 

でも、これで完成ではありません。

 

なぜなら、資産といっても

土地とか株券など、様々なものが

あるので、これだと中身は何なのか

が分かりません。

 

そこで、実際の記録では

具体的名称」で記帳します。

 

現金100 / 資本金100

 

はい、これで仕訳は完成です。

 

なお、上述の3要素のことを

「勘定」といい、その具体的名称

のことを「勘定科目」といいます。

 

では、単式(一式)簿記において

他の取引をみてみましょう。

 

例えば商品売買取引です。

 

①商品100を仕入れ現金で支払った。

 

②商品100を120で販売し、代金は

 現金で受け取った。

 

この仕訳を単式(一式)簿記で

きってみます。

 

なお、処理方法としては

売上原価対立法によるとします。

 

①仕入れ時

 

資産100 / 資産100

商品100 / 現金100

 

②販売時

(商品の引渡し)

純資産100 / 資産100

利益剰余金100 / 商品100

 

(代金の受け取り)

資産120 / 純資産120

現金120 / 利益剰余金120

 

複式簿記に慣れている人は、

両方にでてくる「利益剰余金」に

違和感があるでしょう。

 

一つ目の仕訳の

利益剰余金100 / 商品100

 

の借方はいわゆる「売上原価」です。

 

二つ目の仕訳の

 

現金120 / 利益剰余金120

 

の貸方はいわゆる「売上」です。

 

そう。

 

つまり、単式(一式)簿記では、

利益は「純資産の増加と減少

の純額として、「利益剰余金」勘定

を使って把握されます。

 

以上、これらの取引の貸借対照表を

作成すると、

 

【資産の部】

現金120

【純資産の部】

資本金100

利益剰余金20

 

となります。

 

ちなみに、経費を払った場合

下記の仕訳となります。

 

取引:水道光熱費を10支払った。

利益剰余金10 / 現金10

 

 

以上、ということになりますが、

ただ、これだと問題ですよね。

 

何が問題かというと、

 

利益(利益剰余金)が純額

でしか把握できないため、

例えば、売上高はいくらなのか?

コストはどれくらいかかっているのか?

 

といったことが把握できません。

 

そこで、「複式(二式)簿記」の登場です。

 

複式(二式)簿記では、純資産を次の

2つに分割します。

 

純資産の増加収益

 

純資産の減少費用

 

単式(一式)簿記の3つの要素(勘定)

に上記の2つの要素(勘定)を

加え、5つの要素(勘定)で仕訳を

する方法が複式(二式)簿記というわけです。

 

これで、貸借対照表のみならず

損益計算書も作成することができます。

 

よく、簿記検定講座のテキストでは

 

商品を販売すると「売上原価」という

「費用」になると説明されますが、

 

どうして、資産である商品が販売

されると費用になるのか?という

理由がこれで分かるかと思います。

 

つまり、

 

仕入れた商品100をお客さんに

引き渡すと、

 

  ? / 商品100

 

【資産の部】

商品0

【純資産の部】

資本金100

 

となるので、純資産を減らす

処理をします。

 

利益剰余金100 / 商品100

(純資産の減少)

 

なお、このとき元本は資本金勘定

で、その運用によるリターンの部分

は利益剰余金勘定で処理します。

(資本利益区分の原則)

 

そして、これを複式(二式)簿記で

仕訳をすると、

 

売上原価100 / 商品100

(費用の発生)

 

ということになるわけです。

 

そうすると、複式簿記も結局は

3つの勘定をつかう単式簿記が

大元だということがお分かり

いただけたかと思います。

 

今回は以上です。

 

なお、このような根本的な

基本知識から、

 

損益計算書(収益費用)の利益と、

貸借対照表(資産負債純資産

における純資産の純増加が一致するという

クリーン・サープラス関係」に繋がり

ますし、

 

その理解が、「包括利益」へと

繋がるわけです。

 

この辺りの部分は、ぜひ、ご自身で

確認してみてください。

 

 

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