簿記で何気なく計算している「利益」について〜ドラッカーはかくも言う | 社会人の簿記・会計系資格取得のためのブログ

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自ら苦労した公認会計士試験等の勉強で、合格を果たし、その後の実務経験により得た知識と経験、そして、大手専門学校での15年以上に及ぶ講師経験も併せて、このブログにおいて「働きながらスキルアップ」を目指す社会人受験生向けに情報を配信していきたいと思います。

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決算書を読める・活かせる・作れる!

という経営数字に強い人材を育成し、

世界に羽ばたくビジネスパーソンを

輩出したいという想いで事業をやって

います。

 

このブログでは、長年の講師経験と

公認会計士業務での実務経験、そして

経営者としての視点も踏まえて、

社会人受験生に向けた情報をご提供

しております!

 

★★ビジネスゲームM-Cass★★

 

 

今日の内容

 

皆さまこんにちは。

 

近づいてきていた台風が遠ざかって

ホッとしております。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、簿記の勉強で何気に計算して

いる会社の利益について

 

その利益にどんな機能があるのか?

 

と問われたら、皆様はどんなふうに

答えるでしょうか?

 

簿記の試験ではとにかく電卓叩いて

金額が合えばそれでOKだと思います

が、会社経営においては、その金額

の意味するところを理解しておく必要

があります。

 

そこで、参考程度に今回のブログ記事

では、「利益」について書きたいと

思います。

 

 

私共の経営塾では、

 

経営者における経営数字の観点からの

会社経営の視点として、

 

①儲けを出す

②企業価値を高める

 

という2点を挙げ、このことを理解するための

カリキュラムを組んでおります。

 

その中で、

 

儲けと利益は違う」ということや、

 

「キャピタルゲインとして5,000万円

仮りに得たとしても、実質的に儲かって

いるかどうか分からない」

 

といったことをお話しさせてください

ております。

 

 

この点に関して、経営学の神様である

ドラッカー」が利益に関して言及

しておりますので、今日はその内容

についてご紹介したいと思います。

 

ドラッカーは、

「現代の経営・上 ダイヤモンド社」

において、利益には下記の3つの機能があると

述べております(P60〜62)。

 

【第1の機能】

仕事ぶりを判定するための尺度である。

 

【第2の機能】

未来のリスクを賄うために利益をあげる。

それは、事業の存続を可能とし、富を生み出す

資源の能力を維持するためのものである。

 

【第3の機能】(P105)

資金調達手段としての機能に焦点を合わせること。

つまり、資本市場の資本コストが25%とすれば、

それが企業があげるべき必要最低利益率となる。

 

また、利益の役割としてドラッカーは下記の3つを
あげております(P104〜106)。

 

【第1の役割】

事業活動の有効性と健全性をカバーする。

 

【第2の役割】

利益は陳腐化、更新、リスク、不確実性をカバーする。

 

【第3の役割】

直接的には社内留保による自己金融の道

を開き、間接的には事業に適した形での

外部資金の導入誘引となることによって、

事業のイノベーションと拡大に必要な資金の

調達を確実にする。

 

 

上記のドラッカーがいう利益に関する機能や

役割は示唆に飛んでますね。

 

普通、「利益」というと、イメージ的には

会社の金庫の中にお金がギッシリつまって

いるような状態を連想します。

 

しかし、企業会計を学んだことのある方で

あれば、それが間違いであることは分かり

ますよね?

 

なぜなら、それだと借りたお金でも

金庫の中に入っている可能性がある

からです。

 

以上、概要ですが利益の機能について

ご紹介させていただきました。

 

もう少し詳しい内容は当社ブログの

方に書いておりますので、ご興味のある

方は、こちらをご覧ください。

 

ドラッカーがいう「利益の機能」とは?

 

今後は、試験問題で点数が単に取れる

というだけでなく、その会計処理が

意味するところや、会社経営に対する

影響など、ビジネスの現場で活用でき

る知識が求められます。

 

それゆえに、

 

「この金額の意味するところは?」

 

という観点で、試行を進めてみて

もいいかと思います。

 

皆さまの試験勉強の参考になれば

幸いです!

 

 

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