【悩める受験生必見!】解法を知っている知らないじゃなく、思考を進めることが重要! | 社会人の簿記・会計系資格取得のためのブログ

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輩出したいという想いで事業をやっ

います。

 

このブログでは、長年の講師経験と

公認会計士業務での実務経験、そして

経営者としての視点も踏まえて、

社会人受験生に向けた情報をご提供

しております!

 

★★ビジネスゲームM-Cass★★

 

 

今日の内容

 

皆さまこんにちは。

 

11月に入りますね。

本当に時が経つの早い!

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、

 

まずは、現在、無料配布中の

 

コドモカンパニー

 

です。

 

 

スゴロク形式のボードゲームに

なっていて、お父さんお母さんと

一緒にゲームをやりながら、金銭教育

やビジネス教育ができるという

新しい学習ツールです。

 

赤ちゃんコドモカンパニーのボード

 

札束コドモカンパニー計算用紙

 

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私が独自開発した新しいお子様向け

ビジネス学習教材です!!

 

お子様向けの金銭教育の教材として

活用していただければと思います!

 

無料ダウンロードはこちら

(印刷してご利用ください)」

 

 

また、コドモカンパニーの

ゲームルールや学び方についての

解説は、うんピー先生がしてくれて

います。

 

楽しく分かりやすく説明して

くれていますので、ぜひ、こちらを

ご覧ください。

(動画に関してはボード内のQRコード

からもアクセスできます)

 

 

 

それでは、本日の内容です。

 

まず、私の方はついに!

 

会計専門職大学院にて

ビジネスゲームを開催しました!お祝い

 




九州に唯一の会計大学院である

熊本学園大学の会計専門職大学院様

にて、院生及び学部生、さらには

商学部准教授などの先生方にもご参加

いただき開催することができました!



いや〜本当に感慨深いです。

2017年に日本会計教育学会で発表させて

いただき、かつ査閲論文も寄稿させて

いただいて3年後に、念願の会計大学院で

の開催です。(当時の記事はこちら

 

この詳しい内容は次回に書かせて

いただきますね!

 

さて、11月ということで

日商簿記検定及び公認会計士試験の

直前期となりました。

 

ということで、今回は「学習方法」に

関する記事を書きたいと思います。

 

このブログでは、自己流の不合理な

学習方法を改めて、合理的な学習方法

に改善すべきことを再三訴えてきました。

 

(参考記事)

偏差値35から東大に合格した人の話

 

今回は、この学習方法について

思考を進める」という点で書きたいと

思います。

 

私どもの「学習方略セミナー」では

学習方法における思考の進め方について

分数の計算」を題材にしてお話しして

います。

 

どういうものかというと、

 

1/5+2/5=?

 

この計算をできますか?

 

という分数の計算について、街角で

TVインタビューしている番組があった

という話です。

 

この時、街角でインタビューを受けた

おじさんやおばさんの多くが3/10と

いった感じで答えられなかったという

ことをご紹介しています。

 

では、

 

なぜ答えられなかったのでしょうか?

 

それは、

 

単に計算の解き方をドリル学習

でひたすら練習しているだけで、

 

分数の計算の意味を理解する

 

ということを怠っていたことが原因

ではないか?と私は考えています。

 

つまり、

 

「1/5+2/5」ってどういうこと?

 

ということを自分なりに思考を進めて

理解しようとする学習をせず、

 

ひたすらドリル学習だけで

「解き方」を覚え込もうという学習に

終始した結果、

 

分数の計算の意味するところ理解しては

いないため、その後、数十年を経て

分数の計算について聞かれたときに

「答えられない」という事態が引きこる

というわけです。

 

実は、簿記学習において、これと

同じことを多くの受験生がやって

います。

 

そこで、この思考を進めて理解する

ということを簿記の内容で具体的に

今回の記事では確認してみたいと思います。

 

例えば、キャッシュ・フロー計算書

の作成問題の勉強をしたとしましょう。

 

営業活動CFについて間接法について

学んだとして、

 

次のような計算例があったとします。

 

 

<取引例>

下記の資料から、キャッシュ・フロー計算書

(営業活動CF間接法)を作成しなさい。

 

[資料1]

前期末のB/S(一部)

現金200

棚卸資産0

売掛金0

 

[資料2]

1.商品100を仕入れ現金で支払った。

2.上記商品について、120で掛販売した。

3.上記売掛金について80を現金で回収した。

 

[資料3]

【損益計算書】

売  上 120

売上原価 100

税引前当期純利益利益 20

 

【貸借対照表】

現金180 

売掛金40

 

 

はい、では解答です。

 

【キャッシュ・フロー計算書】

Ⅰ営業活動CF

税引前当期純利益 20

売上債権の増加額 △40

  小 計    △20

営業活動CF           △20

現金及び同等物増加額 △20 

現金及び同等物期首残高200

現金及び同等物期末残高180 

 

はい、こんな感じとなります。

 

本問では、計算を簡単にしておりますが、

損益計算書上の利益20について、

売掛金が前期末から40増えていますので、

この分をマイナス調整し、営業CFは△20

として計算します。

 

この時、「なぜマイナス調整するのか?」

ということを自分なりに思考を巡らせて

考えているかどうか、ということが日頃の

学習で問われるわけです。

 

では、ちょっとその理由について

考えてみましょう。

 

本来なら簿記の講義で勘定BOX

解説するのですが、ブログですので

すみません!文章のみでこの点を説明

させていただきますね。

 

売掛金の勘定分析において、

 

期首残高0

当期売上高120

当期回収高80

期末残高40

 

という形で計算されますね。

 

この時、上記の計算において

P/LとC/Fの関係で見ると

 

期首残高0

当期売上高120(P/L)

当期回収高80(C/F)

期末残高40(B/S)

 

このような関係にあります。

 

そして、間接法はP/Lの金額

をスタートとし、いわゆる現金主義と

発生主義の食い違いを調整してCFの

金額を計算する方法ですから、

 

期首残高0

当期売上高120(P/L)左矢印スタート

当期回収高80(C/F)左矢印ゴール

期末残高40(B/S)

 

となり、上記のスタートからゴール間の

食い違いである

 

期首残高0

期末残高40

を調整してあげれば、

 

当期売上高120(P/L)を

当期回収高80(C/F)へと

調整することができ、CFの金額を

計算することができるという

仕組みになっています。

 

で、

 

このような思考を自分なりに進めて

いれば、

 

例えば、

 

外貨建て売掛金から発生した為替差益

はCF計算書上(間接法)どう調整すべ

きか?

 

という問題についても、解法を知らなく

ても、思考を進めて考えてみることで

解けることになります。

 

では、このことについて上記の計算例

が外貨建売掛金であり、為替差益が

でた場合で見たみたいと思います。

 

<取引例>

下記の資料から、キャッシュ・フロー計算書

(営業活動CF間接法)を作成しなさい。

[資料1]

前期末のB/S(一部)

現金200

棚卸資産0

売掛金0

 

[資料2]

1.商品100を仕入れ現金で支払った。

 

2.上記商品について、米国企業に1ドルで

  掛販売した。なお直物レートは120円

  である。

 

3.上記売掛金について80を現金で回収した。

  直物レートは120円であり、為替決済

  損益は生じていないとする。

 

.外貨建売掛金について、為替差益が10

  発生した。

 

[資料3]

【損益計算書】

売  上 120

売上原価 100

為替差益 10

税引前当期純利益利益 30

 

【貸借対照表】

現金180 

売掛金50

 

それでは、質問です。

 

この場合、キャッシュ・フロー計算書

(営業CFについて間接法)を作成する

場合、調整はどのようにすべきでしょうか?

 

 

はい、では解答です。

 

【キャッシュ・フロー計算書】

Ⅰ営業活動CF

税引前当期純利益 30

売上債権の増加額 △50

  小 計    △20

営業活動CF           △20

現金及び同等物増加額 △20 

現金及び同等物期首残高200

現金及び同等物期末残高180 

 

このようになります。

 

つまり、

 

特に調整は必要なし

 

ということが答えになります。

 

そして、

 

このような問題を解く時に

思考を進める」ということを

日頃の学習で行っておくことで解答

を導き出すことができます。

 

つまり、

 

「えっ?売上債権からの為替差益?

そんなん覚えてないない〜。滝汗

 

う〜ん。どんな計算するんだっけ?

思い出せん!!」ゲロー

 

となるのではなく、

 

計算用紙に売掛金の勘定分析を書いて

みて、

 

【売掛金勘定の分析】

期首残高0

当期売上高120(P/L)

為替差益10(P/L)

当期回収高80(C/F)

=期末残高50(B/S)

 

上記の分析の結果、スタートがP/L項目

当期売上高120(P/L)為替差益10(P/L)

 

であり、ゴールがキャッシュフロー項目

当期回収高80(C/F)で

 

両者の間の差異は、

売掛金勘定の

 

期首残高0

期末残高50(B/S)

 

であることから、上記の期首と期末の

残高の差額50を調整してあげるだけ

で、適切な営業CFを計算することが

わかります。

 

【キャッシュ・フロー計算書】

Ⅰ営業活動CF

税引前当期純利益 30

売上債権の増加額 △50

  小 計    △20

営業活動CF           △20

現金及び同等物増加額 △20 

現金及び同等物期首残高200

現金及び同等物期末残高180 

 

つまり、外貨建売掛金の期末残高

から発生した為替差益10について

すでに税前利益に反映されているので

間接法では、特に調整の必要がない

ということが、思考を進めることで

答えを導き出すことができるのです。

 

簿記の試験では出題されませんが、

例えば「未払消費税」は、CF上どう

調整すればいいのか?

 

ということも、この思考を進める

ということで導き出すことができます。

(実務でC/Sを作る時に未払消費税

なんかも出てきますよ!)

 

このように、思考を進めて解法や

解答を導き出すという能力が国家試験

では求められるのです。

 

膨大な取引とそれに関する膨大な

仕訳、さらにその取引に関連する

意思決定や生産体制等における

管理会計的な論点、税務上の問題や

会社法などの法律上の問題など、

 

会計士や税理士といった職業専門家

といえども、全てを頭に入れておくことは

現実的に無理です。

 

じゃあ、どうやって日々の案件を処理

するかといえば、上述の「思考を進める」

です。

 

会計論点的に考えればこうなる。

税法理論とその解釈論的に考えればこうなる。

 

ということで、解答を推論していくんですね。

 

これは、実務的なことだけでなく、

試験勉強でも同じです。

 

もし、あなたが

 

知っている、知らない、

解法を覚えている、覚えていない

 

という勉強方法に終始しているようで

したら、その勉強方法に関する考え方

自体を変えうるようにしてみてください

 

そのことで、あなたの努力に対する

成果が、もっと目に見えて現れてくる

と同時に、試験合格後の実務に就いて

からも必ず、あなたの身を助けること

になると思います。

 

今回の内容は以上です。

 

 

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