皆さんこんにちは!

予定調和ですっかり涼しくなったロンドンです。

 
個人的には、ちょっと涼し目の方が好きですけどね。

汗はかかないし、寒くもなく。

いかにもヨーロッパという感じ。

 
というわけで、パイント君です。

(本当に)最後のハードル

さて。

アナタがイギリスで5年以上働いて、永住権申請の資格を得たとします。

 
思えば長かったこの5年間。

最初にイギリス移住を決意してからの日々が、走馬灯のように頭の中を駆け巡ることでしょう。

 
ロンドンにふらっと旅行へ行ったら、気に入ってしまったこと。

ボーイフレンドやガールフレンドに「イギリスにワーホリ(留学)に行く」と伝えて驚かれたこと。

ワーホリに当選した(大学/大学院の出願審査が通った)こと。

上司に恐る恐る辞表を提出したこと。

慌ただしい引っ越しの準備。

現地での就労先(バイト先)で悪戦苦闘したこと。

もう少しイギリスに住みたいなーと思っていたら、上司に労働ビザの申請を提案してもらえたこと。

そして、実際に労働ビザ(現在はTier 2のGeneral workビザ、パイント君の時代はWork permit)を手にしたときの喜び!
 
…あれから5年も経ったのかー

その前のワーホリ(留学)期間を含めると、6年とか7年とか。

 
よく頑張った。

自分で自分を褒めてやりたい。

 
「永住権」。

ああ、なんと麗しい響きだろう。

申請料金は年々高くなってるけど、ここまで来たら必ず手に入れてやる!

 
…ということで、フラッシュバック終わり。

最後のハードルを改めて確認しましょう。

(1)Life in the UKテスト(有料)に合格する
(2)英語力を証明する
の2つ。

 
(1)のLife in the UKテストについては
前回ご説明しましたので。

 
今回は

(2)英語力を証明する
について解説して行きますっ!

具体的にはどのレベル?

前にもお話ししましたが。

パイント君の時代は、

Life in the UKテストに合格する=すなわち英語力の証明
でしたので、特に何かを提出する必要はありませんでした。

 
しかし、2015年からは!

「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)」というガイドラインにある

「B1」以上
の英語力を証明しなければならなくなったのです。

 
B1と言えば、英検の2級レベルに相当します。

(*CEFRについては「ケンブリッジ英検に挑戦しよう」を参照のこと)

 
しかしぶっちゃけ、それほどハードルは高くありません。

というのも。

永住権申請の段階に達した人であれば、

「既にそのレベルの英語力を証明したことがある」

はずだからです(例えばIELTSなどを通じて)。

対象となる試験

それでは次に。

どのようにB1以上の英語力を証明すべきかについて解説します。

 
以下の2パターンがあります:

(a)イギリスで学位を獲得した
(b)認定された試験を受ける
 
はっはっは、(a)はつまり、イギリスの大学や大学院を出た人は何もしなくていいってこと。

やったね!

 
しかし(b)は、TOEFLとかTOEICとかはダメで、

・IELTS

・トリニティ・カレッジ試験
に限定されるのでご注意下さい。

 
IELTSはお馴染みですが、ちょっと待った!

永住権申請で有効なのは、

・IELTS for UKVIアカデミック
・IELTS for UKVI一般
IELTS Life Skills
のみです。

IELTS for UKVI

えっ何? IELTS for UKVIって?

 
…はいはい。

IELTS for UKVIは「IELTS for UK Visa and Immigration」の略で、やはり2015年に導入されました。

上記の通り、アカデミックと一般がありますが。

それぞれ、従来からある「アカデミックモジュール」と「一般モジュール」に相当します。

 
じゃあ従来バージョンと何が違うかというと。

試験内容は全く同じ!
 
違うのは、「セキュリティの高さ」。

移民問題がクローズアップされる今、イギリス当局はカンニングなどの不正行為に神経を尖らせており。

UKVIの場合はブリティッシュ・カウンシルが直轄するため、試験会場での監視の目がさらに厳しくなります。

 
受験料は200ポンドと、従来バージョンより少々お高いですね汗

会場も頻度も従来バージョンより少ないので、注意して下さい。

イギリスでの申し込みは、以下から行えます↓
https://takeielts.britishcouncil.org/uk/ukvi
 
日本でIELTS for UKVIを受験する方は、以下からお申し込み下さい↓
https://ieltsukvisas.britishcouncil.org/?_ga=2.9955893.1020713454.1567646924-1611546584.1553133510#/country-specific
ちなみに受験料は30,600円です。

IELTS Life Skills

IELTS Life Skillsは全くの新参者で、まさに永住権・市民権申請者のために作られたようなテスト!

通常のIELTSとは違って

リスニングとスピーキングのみで、

スコア評価ではなく合格しなければならないのが特徴です。

 
受験料イギリスが150ポンド日本だと23,000円です。

 
科目も少ないし値段も安いし。

パイント君なら、UKVIよりIELTS Life Skillsを選ぶかなー

 
あっ、ちなみに「A1」「A2」「B1」の3種類があるので。

永住権申請の際は「B1」を受けるんですよ〜

トリニティ・カレッジ試験

トリニティ・カレッジ(Trinity College)試験?
聞きなれないなー。

…確かに。

イギリスではかなり一般的ですが、日本では聞いたことない。

 
でもこれ、IELTS Life Skillsより更にオススメかも!

B1レベルは2種類あるのですが。
「GESE Grade 5」
という方の試験は何と、

スピーキングのみ

しかも10分で終わり、その日のうちに結果が出るというオマケ付き。

試験官との面接も1対1で、IELTS Life Skillsのように見知らぬ人と2人で面接という煩わしさもありません。

 
受験料は150ポンドで、IELTS Life Skillsと同じです。

 
申し込みはコチラ↓

https://www.trinitycollege.com/site/?id=3220

まとめ

ということで、以上の話をまとめると:

・永住権申請にはB1レベルの英語力を証明する必要がある
・イギリスで学位を取った人は何もしなくていい
・それ以外の人は、「IELTS for UKVI」「IELTS Life Skills(B1)」「トリニティ・カレッジ試験(GESE Grade 5)」のいずれかで、B1レベルの成績を収めるか合格しなければならない
・難易度は「IELTS for UKVI」>「IELTS Life Skills(B1)」>「トリニティ・カレッジ試験(GESE Grade 5)」の順
・時間的にも金銭的にも、パイント君的には「トリニティ・カレッジ試験(GESE Grade 5)」がオススメ
 
なお、IELTSもトリニティ・カレッジ試験も、有効期間は2年。

ホームオフィス(内務省)によると、これが過ぎても

・当該試験が永住権申請の対象リストに載っている
・以前の入国時に英語力の証明として認められた

という2つの条件を満たせば、わざわざ受け直さなくていいそうですよ〜

参考書

最後に参考書です。

トリニティ・カレッジ試験の問題集は、日本で見つかりませんでした。

 
↓IELTS Life Skillsの練習問題


↓IELTSの問題集


↓IELTSのスピーキング・ライティング攻略


 
 
…それでは、今回はここまで。

脱サラ、海外移住、フリーランスを目指している方をはじめ、皆さんのお役に立てば幸いです。

 
最後までお読みいただき、ありがとうございました!