皆さんこんにちは!

 
いよいよ、ラグビーW杯の準決勝・イングランドvsニュージーランド。

すでに日本が敗退したので脱力感が大きいのですが。

ロンドンに住まわせてもらっている身としては、イングランドを応援することにいたしましょう!

 
…と思っていたら、圧勝でしたね。

いやーすごいぞ、エディ・ジョーンズ!

 
さて、パイント君は子供の頃からクルマ好き。

イギリスへは最初、学生の身分で渡ったのですが、最初にやったことが中古車の購入です(苦笑)。

ロンドンの物価の高さはつとに有名ですけど、

「クルマの維持費は意外と安い」んです。

 
イギリスでのカーライフについては、後日お話しするとして。

今回は

「イギリスで運転する方法」

について解説いたしますっ!

イギリスで運転する方法は3種類

結論から言うと、日本の運転免許証を持っている人がイギリスで運転する方法は:

(1) 日本の運転免許証で運転する

(2) 国際運転免許証で運転する

(3) イギリスの運転免許証に切り替える

の3パターンありまする。

日本の運転免許証で運転する

まず(1)から。

イギリス入国から1年間に限り可能だそうです。

パイント君の記憶では、昔はそのような好待遇はなかったような…?

 
それはさておき、日本の旅行者は日本の免許証でレンタカーが借りられるということですよね。

(調べたら、日本の免許証を英語に翻訳したものの提示を求められることがあるそうです)

何しろイギリス滞在が1年以内の方は、これでいいのではないでしょうか。

国際運転免許証で運転する

お次は(2)。

日本とイギリスは共に「ジュネーブ条約」に加盟しておりますゆえ。

日本の免許証を所持している人は、公安委員会が発行する「国際運転免許証」を取得すれば、イギリスで運転できます。

 
ただし在英国日本大使館のHPを見ると、

「国際運転免許証に記載されている有効期間にかかわらず,英国入国(居住開始)から1年を超えて使用することはできません」

と書いてある。

そもそも国際免許証は1年間有効なので、ちょっと意味が分かりにくいですね。

 
実は、国際免許証は取得した日から有効ではなくて、その開始日を自分で決められるんです。

なので、例えば

・1月1日に入国したが、国際免許証の発効日を3月1日に設定してあった

とするとですよ。

国際免許証は本来なら翌年2月末まで有効だが、年末までに入国から1年が経過してしまうので。

国際免許証も年内いっぱいで無効になる、ということが言いたいのではないかと。

 
しかし、ここで疑問。

(1)の通り日本の免許証で1年間運転できるのだから、わざわざ国際免許証を取得する必要はあるのか?

うーむ。

 
とにかく、

(1)だと「日本の免許証を英語に翻訳したものの提示を求められる」可能性があるのであれば。

イギリスで運転したい旅行者は、国際免許証を取得しておく方が無難かもしれませんね。

日本で国際免許証を取得するには?

日本で国際免許証を取得するには、各都道府県の公安委員会(運転免許試験場)に足をお運び下さい。

申請手続きには以下が必要です:

・日本の運転免許証

・パスポートなど、渡航を証明するもの

・5 x 4センチの写真1枚

・2,350円〜(都道府県によって異なる)

・都道府県によっては印鑑

 
非常に簡単ですが、念のため各都道府県の公安委員会(運転免許試験場)にご確認下さいね。

イギリスの運転免許証に切り替える

さて、本題です。

1年以上、イギリスで運転することが分かっている。

あるいは

単にイギリスの運転免許が欲しい。

という方々は。

(3)にトライしてはいかがでしょう。

 
 
↑これがパイント君のイギリス免許証です。

(消す文字が多くてすみません)

 
厚さはクレジットカードと同じくらいです。

 
最近までは、このプラスチックカードとセットになっている「ペラ紙」もあったのですが、現在はカードだけになりました。

 
前述の通り、パイント君が渡英後に真っ先にやったのが中古車の購入です。

ならばついでということで、イギリスの運転免許証を取得したワケですが。

実はこれ、一大決心が必要でした。

というのも、当時はイギリスの免許証に切り替えると

「日本の免許証が失効」

となってしまったからです。

 
 
↑無残にも穴が開けられています(涙)。

このため、日本の免許証を持ち続けるには裏ワザを行使する必要がありました(秘密)。

 
しかし現在は。

イギリスの免許証に切り替えても日本の免許証は引き続き有効
となります!

(なので厳密には、「切り替える」という表現は不適切ですね)

 
いい時代になったもんだ。

スウォンジーに行こう!

ロンドン在住の日本人がイギリスの免許証に切り替えたい場合、かつては

DVLA(陸運局)のウィンブルドン支局
に行くものと相場が決まっていました。

 
もちろん郵送でも申請可能なのですが。

パスポートや日本免許証を対面で渡さないと、紛失される恐れがあるので不安ですよね?

なので、日本人コミュニティーでは

「ウィンブルドンに行け」

というアドバイスが脈々と受け継がれてきたのです。

 
しかし2013年12月に、

ウェールズのスウォンジー(Swansea)本部
に窓口が一本化されたらしいです汗

ロンドンからここまで遠いと、さすがに郵送一択か?

 
…いや、いやいや。

パイント君は面倒でも、

スウォンジーに出向くことを強くオススメします!
 
イギリスといえば、“紛失”がお家芸。

それは郵便職員の不手際の場合もあれば、DVLA職員のポカもあり得ます。

しかも先方がミスを素直に認めることはまずありません。

 
「Japanese Account Manager」という担当者もいるそうですが、
送付するものの重要さを考えると、郵送はあまりにリスクが大き過ぎる。

ここはひとつ割り切って、観光がてらウェールズの首都カーディフ(Cardiff)に寄ってみるというのもオツですよ。

 
申請に必要なものは以下の通りです:

・DVLAの申請書「D1」(郵便局またはオンラインで入手可能)

・在英日本総領事館発行の自動車運転免許証抜粋証明書
 
・日本の運転免許証

・43ポンド(2019年10月時点)

・写真1枚

・パスポート

・BRP(Biometric Residence Permit=バイオメトリック・レジデンス・パーミット)などのビザ
 
住所:DVLA Reception
Longview Road, Swansea SA6 7JL

受付時間: 平日の午前8:30-午後4:00

 
パスポートやビザはその場で返還され、

イギリスの運転免許証は3週間くらいで郵送されます。

 
ところで

「在英日本総領事館発行の自動車運転免許証抜粋証明書」
とはなんぞや?
 
これはつまり、日本の免許証の翻訳証明ですね。

スウォンジーに出かける前に、まずはこれをゲットしなければなりません汗

 
申請は総領事館の窓口で行います。その際に必要なものは:

・自動車運転免許証抜粋証明書申請書

・日本の運転免許証

・パスポート

・手数料15ポンド(2019年10月時点)

となります。

申請受理日の2開館日後に発給されます(要は取りに行く)。

これを持ってスウォンジーに行くワケですな。

日本の免許証返還

先ほどもお話しした通り。

かつてはイギリスの免許証に切り替えると、日本の免許証は穴が開けられ失効してしまいました。

 
でも現在は、そのまま戻ってきます。

た・だ・し、所持者に直接ではなく、

まずは総領事館(つまり日本政府)に返還されます。
 
しかも、「必ず返還される保証はない」とのこと。

何だそりゃ(苦笑)。

DVLAが紛失した場合の言い訳としか思えない。

これが先進国とは、全く信じられないですな。

 
運良く戻ってきたら、総領事館に出向いて無事再会と相成ります。

なので、連絡をもらうためには、きちんと在留届を出しておく必要がありますね。

 
イギリスの免許証申請から日本の免許証返還までは非常に長丁場になるので。

淡々とひとつひとつクリアするようにしましょう。

 
*ちなみに、イギリス免許証への切り替えは住み始めてから5年以内に実行に移す必要があるそうなので、注意して下さい!

イギリスの免許証から日本の免許証への切り替え

今度は、イギリスの免許証を取得した人が日本に永久帰国することになった場合です。

 
有効な日本の免許証を持ち続けていた方は問題ないのですが。

・(パイント君のように)日本の免許証に穴を開けられてしまった方

・運悪くDVLAから日本の免許証が戻ってこなかった方

は、日本の免許証をゲットできるかどうか不安ですよね?

 
でもご安心下さい!

イギリスの免許取得後、(たったの)3ヶ月以上イギリスに滞在していたことを証明できさえすれば。

日本の免許証は問題なく交付されます。
 
 
証明できる方は、

・JAFで日本語への翻訳証明書を取得した上で、

・最寄りの公安委員会(運転免許試験場)で切り替え申請

を行なって下さい。

もちろん、イギリスの免許証は返却されます

イギリスで国際免許証を取得する

最後に、イギリスの運転免許証しか持っていない人が、里帰りなどの際に日本で運転したい場合はどうするのか?

 
…やはり国際免許証ですね。

↓コレ

 
在英国日本大使館は、日本のJAF(日本自動車連盟)に相当する「AA(英国自動車協会)

に確認すべし」と書いてありますが。

別の方法もあります。

それは郵便局(Post Office)

 
ただし、国際免許証を取り扱っていない支店もありますので。

必ず事前に確認しておきましょう。

 
ポストオフィスのウェブサイトは、素晴らしいことに、対応サービスを絞り込んで支店を検索することができます。

国際免許証の場合は下記のULRに↓

https://www.postoffice.co.uk/identity/international-driving-permit#bf-full-width
 
ポストコードを入力すれば、以下のようにいくつか候補が出てきます。

(↑これは大英博物館のポストコードを入力した結果)

 
好みの支店(ここでは1を選択)の「Branch Details」をクリックして、下の方にスクロールすると、

右下のところに

「Key Available Services」

というのがあり。そこに

「International Driving Permits」

と書かれているのが確認できるはずです↓

 
 
で、申請に必要なものは:

・パスポート(これを忘れて2度も家に戻った苦い経験あり)

・イギリスの運転免許証

・パスポート用の写真1枚(スピード写真で全く問題なし)

・5.5ポンド

 
申し込み用紙に記入する時間と待ち時間を含めても、大体30分以内にその場で入手できます♪

 
ブツ自体は、日本で取得する場合と全く変わりませんが。

注目すべきはその安さ。

1ポンド=140だとして(ずいぶん回復しました涙)、たった770円

日本の約3分の1で済みます。

逆に、どうなってるんだ日本!?

 
…ということで、今回はイギリスで運転する方法、イギリスの免許証と日本の免許証の関係などについて解説いたしました。

脱サラ、海外移住、フリーランスを目指している方をはじめ、皆さんのお役に立てば幸いです。

 
最後までお読みいただき、ありがとうございました!