【ビジネスマナー】教わり上手は、愛され上手

教わり上手

人から何かを教わる時に「教わり方」に意識を向けていますか?

教わり方が上手な人は、周りの人から愛され、大切に扱ってもらえます。

ただ単に話を聞いているだけでは「普通に教わっているだけ」です。

せっかく教わるのであれば「教わり上手」として、良い人間関係を作っていったほうが絶対にハッピーになれます。

今回は人から教えてもらう機会が多い方に向けて、教わり上手になる方法をお届けします。

新社会人はもちろんのこと、学生や後輩の立場にいる方、社会の様々なコミュニティーの中で人からたくさん教わって自分を高めたい方は必見です。

教わり上手の道を極めると、自然と『愛され上手』になっていきます。

今回は教わり上手になるための方法を具体的に紹介していきますので、ぜひご参考になさってください。

教わり上手な人の特徴

教わり上手と言われる人たちは、普通の人と何が違うのでしょうか?

ひとつずつ解説していきます。

素直さがある

わからないことは素直に聞ける人が愛されます。

また、教えてもらっている時に『でも・だって』といった否定の言葉を使う人や

『どうしてですか ?』と話の途中で遮る人がいますが、これはNGです。

教えられたこと対して異論があっても良いですし、質問があっても良いのですが、相手の話は必ず最後まで聞きましょう。

自分の中の余計なこだわりや先入観は一旦取り払って、まっさらな素直な気持ちで相手の話を受け止めましょう。

その上で、異論や疑問があったときには、以下のような形で質問を投げかけてみるとスムーズです。

『教えていただきありがとうございます。

自分では知らなかったことで大変勉強になりました。

実は、この部分については、私の考えではこのように認識していました。

理解を深めたいので、もう少し詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか ?』

“相手の教えを受け止めるメッセージ+自分なりの見解を述べる”というのが基本です。

目を見つめる

人の目を見つめるというのは、なんとなく照れてしまって、意外と難しいことだったりします。

しかし、教えている立場からすれば、アイコンタクトが取れない人と話すのは

『この人、本当に聞いているのかな?わかっているのかな?』と不安な気持ちになります。

とはいえ、長く見つめ続けるのもかえって居心地が悪く感じられることがあるので、

一、二秒程度のしっかりとしたアイコンタクトを、話の節目で入れていくのが効果的です。

うなずき

うなずくという行為もまた『あなたの話をしっかり聞いています』というサインです。

相手の話を肯定し、受け止めていること、響いていることを伝える意味合いがあるのです。

相手の話を聞いていない自己中心的な人は、うなずきをおざなりにして自分の話ばかりしたがります。

うなずくことは、意識さえすれば誰にでも簡単にできます。

相槌を打つ

相槌には相手が話やすくなるように勢いをつける効果があります。

話の内容に合わせて『そうだね』『うんうん』『あぁ!なるほどね』『ほーぉう』など、

相手の話に共感する気持ちを表現します。

たとえ短い応答でも、棒読みにならないように気持ちを込めて相槌をすると、

話の流れが良くなり『この人にもっと教えてあげたい』という気持ちを盛り立てます。

質問が上手

上手な質問は、話を盛り上げます。

相手の話を一生懸命聞いていると、いくつもの質問が浮かんでくるものです。

漠然とした質問よりも、相手が答えやすいことを意識した具体的な質問を振るようにしましょう。

たとえば『この部分はこう解釈したのですが、それでいいですか?それともこういう考え方もありますか?』など、

答えやすい具体的な質問に自分の考えを添えて、さらに選択肢を用意できると話が広がりやすくなります。

具体的な質問は、相手が答えやすいだけでなく『この人は話を良く聞いてくれている』という評価にもつながります。

教わったことをすぐに実行する

教わったことをすぐに実行できる人は、ものすごく愛されます。

教えている人にとっては、あなたが行動を起こしてくれたことこそが何よりも嬉しいからです。

もしも自分が誰かに一生懸命知恵を絞って時間をかけて何かを教えたとします。

『ただ教わっただけで、いつまで経っても行動しない人』をどう思いますか?

反対に『教えたことをすぐに実行する人』をどう思いますか?

どちらの人に、もう一度教えたいと思いますか?

この答えにすべてが詰まっていると思います。

私は読書が趣味なので、人にオススメの本を教えてもらうことがよくあるのですが、

できるだけ早く手に入れて、教えていただいたお礼の連絡をします。(読書感想を添えて)

そうすると『教えてあげてよかったな』と喜んでもらえますし、

それをきっかけに相手との心の距離がぐっと近くなる気がします。

感謝の心

教わるというのは、相手の貴重な時間を頂戴していることと同じです。

私たちは動物は、皆等しく死に向かってカウントダウンしながら生きています。

相手の時間を頂戴するという行為は、大きな意味で捉えれば相手の命の一部を頂戴していることになります。

また、その人が苦労の末に得られた知識を、分け与えてもらっていることとも同じです。

このことが良く理解できていると、自然に感謝の気持ちが溢れてくるはずです。

教えてもらったら、お礼の言葉にたくさんの感謝の気持ちを込めてください。

感謝されて嬉しくない人はいません。

そして、感謝を行動で示すならば、教えていただいたことを実行することはもちろん、

相手が喜んでくれるようなことや役に立てることを考えてみましょう。

偉い人ほど教わり上手!?

普段からお世話になっていて、ものすごく尊敬している女性がいるのですが、その方はとても頭が良くて才能に溢れていて、優しくて仕事もバリバリできて努力家で…!!

私にとっての憧れの存在というだけでなく、社会においても大活躍されています。

そんなすごい方なのに、なんと『勉強不足でよくわかっていないことなので、○○さん教えてくれますか?』と若輩者にも気軽に質問されます。

ある業界のトップランナーで、ファンをたくさん抱えているような人ですが、周囲が驚くくらい、ものすごく謙虚なのです…。

そんな場面を何回も見ていて『こんなにすごい人でも威張ったりすることなく、“教えてください!”って素直に言えるんだ…!』と感動したのを覚えています。

もしかしたら、教わり上手だったからこそ、周りにも愛されて引き上げられ、そこにご自身のたゆまぬ努力も加わって、とてもすごい人になったのかもしれません。

大きな仕事をしようと思うほど、たくさんの人と関わっていかなければいけません。

その過程で、自分の知らないこともたくさん出てくるわけで、人の知恵を借りなければ越えられない壁にぶつかることもあります。

だからこそ、大きな仕事を成し遂げる偉い人こそ、教わり上手な人が多いのかもしれません。

教わり上手は愛され上手

人間は本来、人に何かを教えるのが大好きな生き物です。

人の役に立って感謝されることに喜びを感じますし、自分の知識や技術が評価されることは人間がもつ『承認の欲求*』に直結するためです。※マズローの5段階欲求説の中のひとつ

ですから、教わり上手な人はとっても好かれます。

『あの人にもっと教えてあげたいな』『あの人が困っていたら、私が助けなきゃ!』と向こうから好意を寄せてくれるようになります。

たくさん教えてもらうことで、自分自身のプラスにもなる上に、

上手な教わり方をすれば、相手にとっても“アウトプットのできる場”、“承認欲求を満たす場”を提供できるのです。

お互いにとってプラスになる良い関係を築くことになります。

教わり上手になるために心がけることは『相手を思いやる気持ち』です。

相手が気持ちよく教えてくれるように、また、教えてよかったと思ってもらえるように心がけることが何よりも大切です。

ぜひ教わり上手になる方法を実践して、今よりもさらに周りから愛されちゃってください!