こんにちは~♪美容家歴24年のSACHIKOです
毎日何気なく食べている和食。とくれば、食事をする際のお箸も何気なく使っていると思います。幼稚園に入るころには、もうお箸を使って食べるようになっていたりしますよね。だから、当たり前でお箸を使って食事をしますが、そのお箸、正しく使えていますでしょうか?また、正しいお箸の使い方をご存知でしょうか?改めてみていきたいと思います。
【知っておきたい!お箸のやってはいけない使い方】
中国から伝わって来たお箸が、日本の文化として浸透したのは奈良時代のころ。それ以来、お箸だけを使って食事をする"箸文化"と和食が日本の歴史を綴ってきました。食事をする際のお箸の使い方として、切る・はさむが基本です。決して、フォークのように食べ物に突き刺して使う行為はしないでね。
さて、外で食事をするときによく見かける、箸袋に書かれた文字「おてもと」。おてもとって何?と思われたことがありますか?これは「手元の箸」を略したもので、個人で使っていただく箸という意味です。
なぜ「おてもと」と言うようになったかですが、室町時代に普及した懐石料理で出される大皿や鉢に盛られた料理を全員で取り回していただくのですが、その際には取り分けように「取り箸」がついています。その取り箸で自分の皿に取り、自分の口に入れるときには手元にある箸を使って食べていたことから、個人で使う箸を「おてもと」と言うようになったのです。
ですから、おてもとで大皿の料理を取り分けるのはマナー違反となりますので、シェアする際には「取り箸」として新たな割りばしを用意するのがマナーです。その他にも、お箸でやってはいけない所作がありますので、同席者に不愉快な思いをさせないためにも、ぜひ覚えておいてください。
<刺し箸>
先ほどもお伝えしましたが、食べ物をお箸で刺すという行為はNGです。ありがちなのが芋類の煮物。お箸で切りたいけど、つるっと滑ってしまいそうなので、お箸で刺して食べているということがあると思います。が、決して美しい食べ方ではありませんし、食べ物に対しての感謝が感じられない行為です。一口で食べられない場合は、器の中で半分にカットして、お箸で挟んで口に運びましょう。どうしても挟みにくい場合は、お箸の片方だけを刺し、もう片方で挟むようにすればギリギリOKです。
<立て箸>
ご飯の上にお箸を垂直に立てる行為ですが、さすがにこれをする人は少ないと思います。見かけるのは、故人の食事をお供えするときの光景ぐらいだと思います。ただ、近いことをしている人をテーブルマナー講座で見かけます。「えっ?まさか!」という声が聞こそうですが…。ご飯を食べるときに、なぜか垂直に箸を入れてご飯をすくう人がいました。見ていてとても食べにくそうと思ったのですが、ご本人は癖になっているようでした。お箸を垂直に扱うことはありません。必ず斜めに扱うのが美しい所作です。
<渡し箸>
器の上にお箸を置くことを「渡し箸」といいます。これもNGマナーです。器は料理を引き立てる大切な役割を担っていますし、器にも日本のおもてなしの心がありますので、箸置きとして扱うのは失礼な所作です。お箸は必ず箸置きに置きましょう。もし箸置きが無い場合は、箸袋で簡単な箸置きを作ったり、折敷(足のないお膳)がある場合はその端にお箸の先をのせておきます。
<探り箸>
器の底のほうにある具材を探って食べることです。美しく盛られた料理をなるべく崩さないようにいただくのがマナーです。和食に限らず、盛り付けられた手前や左端からいただきましょう。
<指し箸>
こちらもたま~に見かける行為です。箸を持った手で人を指す行為は、相手にも失礼で、とっても見苦しいのでやめましょう。
<ねぶり箸>
お箸の先についた食べ残りやご飯つぶを口の中でなめる行為をねぶり箸と言います。これも見苦しいですので、汚れた箸先は「懐紙」を使って取り除きます。
つい普段の習慣が出てしまうことも多々あるかと思いますが、今や世界が注目する「和食」ですから、ぜひとも正しいお箸の使い方で、美しく和食を食べる姿を身につけてみてはいかがでしょうか。
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