台北の自転車海苔

海外生活は上海に4年、シンガポール2年、そして台湾はだいたい3年近く居て2021年3月に帰国しました。

こういうところが苦手

 台湾の苦手なところを書くとまた台湾好きのヒトから文句が来そうですが、前提として私にはヒトが苦手なところというか発達障害なところがあるのでご理解ください。


 基本的にヒトと会うのが苦手、出来るなら誰にも会わずに日々過ごしたいという人間なのです。もちろん仕事をしていますので、何とかそれなりに訓練して普通の社会生活ができるようになっていますが、休日になるとできる限り一人で過ごしていますし、初めて会うヒトとはなるべく会わずにいられたら幸せです。

 自動販売機が好きで日本以外の国には自動販売機が少ないことが不満です。ヒトに接することなくモノが買えるのはどんなに有難いか。またセルフのガソリンスタンドが大好きなのは安いからではなく、喋らずに済むからです。たまにセルフで勝手に入れているのに「窓ふいときましょか?」「空気圧大丈夫ですか?」とか話しかけてくるところがあって、あれは詐欺みたいなモノだと憤慨しています。

 以上は多少誇張もありますが、これを前提として続きを読んでください。

 先日、朝に例によって中正運動中心でトレーニングをしていました。その日は胸の日だったのですが、ダンベルの前のベンチが空いていなかったので最近としては久しぶりにバーベルでベンチプレスをしていたのですが、一応予定していた回数を終えてウェイトをバーから外して直そうと(直すは片づける、かたす、の関西弁です。)したら突然となりでスクワットをしていた二十歳ぐらいの男子に声をかけられました。

 片づけるの手伝いましょうか?

 私のような人間は突然声をかけられるというのが一番苦手なのですが、台湾で答えを躊躇すると直ぐに中国語がわからない外国人と思われて英語で言い直されたりします。それはそれでまた頭に来るので反射的に答えるようにするのですが、この状況で手伝いましょうか?というのはどういう意味かわかりません。私が年寄りに見えて重いものを片付けるのを手伝ってあげようかと思ったか?でもこの青年が私の半分未満の年齢としても彼がたぶん1repも挙げられない重量でメインセットを組んでいたのです。じゃあ何? 何か下心がある? かとも思いましたが、他の東南アジアの国ならともかく台湾だからそれはないか。じゃあ私に気があってきっかけを待っていた? 私はそういう類のヒトからはモテないのです。

 ということを瞬時に考えて、しかし返事が遅れてはいけない、と思ったので

 不用了(けっこうです。)

 とだけ答えたので少し冷たかったかとは思います。


 まあ、彼の意図は確かめていないので不明ですが、実際親切なヒトだったのだと思います。しかし、日本人とわかっていて声をかけて来たのか、けっこう本格的にトレーニングをしているヒトが珍しくてアドバイスを求めて声をかけてきたのかわかりませんが、多少の目的はあったのだと思います。

 むかし私が英会話を習っていたアメリカ人のグレッグは台湾で教えていたこともあってこんなことを言っていました。彼の教え子だった台湾人は英語の地図を持ち歩いていて道に迷っていると思しき西洋人を見ると話しかけてその地図を見せて教えてあげるのだということでした。当時は「そんなヤツおらんやろう。」と思ったけど、いまはわかるような気がします。そういうヒト居そうです、台湾にゃ。


 ジムで声をかけられることは日本ではほとんどないけど、シンガポールではよくありました。ほとんどが「あと何セットやる?」と訊く。つまりは「次待ってるよ。」もしくは「早く終われよ。」ということ。

 日本人の場合はこういうことを訊きません。こう訊くと「早く終われ。」と急かしていることになると思うから敢えて訊きません。この辺りは国民性の違いですね。

 また、日本でもジムで話しかけられることは極々たまにありますが、その場合に助かるのは日本人の場合はあまり突然にならないように何となく話しかけるよ、という雰囲気で近づいて来て更にはブレスして話しかける合図をしてから話しかけてくるので私のような人間でも準備ができるのがありがたいです。





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