パナチタンMTB 仕様変更 其の五 油圧ディスクブレーキそして
カスタムするよ! パナチタンMTB
Let It Bleed
こんにちはyuzです。
ダラダラと続けてきたパナチタンMTBカスタム記ですが、いよいよ最終局面を迎えました。
今回の第5弾ではズバリ油圧ディスクブレーキのホース交換・エア抜き作業をお届けします。
これが最後の作業になるはずです。
どうぞおしまいまでおつきあいください。
ブレーキホース交換
ハンドルバーを交換したため、今までのブレーキホースが寸足らずになってしまいました。フロント用は問題無く届きますが、リアは全く届きません。
ぶった切って新しいホースを仕込みましょう。
SHIMANO / SM-BH59 SB
すでに旧ホースは切って捨てました。
レバーとキャリパーをとりあえず仮止めして長さを測ります。
3枚目の画像ではホースの末端に金物がくっついています。これは「バンジョー」と呼ばれ、あらかじめホースに仕込まれている部品です。
シマノのブレーキキャリパーにはこのバンジョー式のホースを使うタイプと、バンジョー無しストレート式のホースを使うタイプとがあります。
互換性はありません。
部品発注時は充分注意しましょう。
ホースを切断します。普通のカッターナイフでサクッと切れますよ。
注意点としては真っ直ぐ、斜めにならないように切断することです。
ギロチンのような、葉巻カッターのような工具も市販されていますが、yuzはいつも画像のようにして切ります。
黄色いパーツはホースに同封されているクランプ補助具です。
ホースが真っ直ぐ切れたらレバーに取り付けていきます。
まずはあらかじめ固定ボルトとカバーを通しておきます。
とおしたよ
端部にはこの2つの部品を仕込みます。
コロッと丸っこいのがオリーブ、もう一つはコネクターインサートという名称です。
オリーブを通しておいて、コネクターインサートを叩き込みます。プラハンマーでド突くのがいいでしょう。
先ほどのクランプ補助具では力不足のため、yuzはいつも木っ端で自作した治具を使っています。
あとは固定ボルトで締め込むだけです。
* シマノディーラーマニュアルを読むと、「ホース端部からオリーブの距離は何mmにすべし」などと書かれています。
なるほどと思いながら作業を進めても、インサートを叩き込んだところでオリーブの位置は決まりません。自由に抜けてしまいます。
結局ホースを奥まで突っ込んで、ええいままよとオリーブごとボルトで締め込む形になるかと思います。
yuzは毎回この方法で作業をします。トラブルはありませんが、上手い (もしくは正しい) やり方ご存じのかた、コメント欄ででも教えてください。
オイル注入 & エア抜き
油圧ブレーキにオイルを注入したり交換したり、混入したエアを抜いたり…一連の作業を「ブリーディング」と総称します。bleeding→直訳すると「流血」ですね。
道具を揃えました。
シマノ純正ミネラルオイル、ブリーディングキットと耐油ホース、そして7mm(!)のスパナです。
SHIMANO / br-m785
キャリパーをフレームから外し、パッドも抜きました。これで万一オイルがこぼれてもダメージはないはずです。
赤丸部は「ブリーディングニップル」と呼ばれる部品です。「血を流す乳首」とは物騒なネーミングですが、ここからオイルを入れてやります。
ホースをセットした注射器でオイルを吸い上げ、ブリーディングニップルに繋ぎます。ニップル下部の7mmナットを緩め、オイルをゆっくり入れていきましょう。
すいません。説明が前後してしまいました。オイル注入前にレバー側は赤丸のフタを開けて、ジョウゴを挿しておきます。
すると注射器からのオイルがホースを昇ってきて、やがて画像のようにジョウゴを満たしていきます。
ニップルのナットを一旦締めて、注射器をホースから外し、オイル受けをセットします。今回は空き缶を使いました。
この状態で再度ニップルのナットを緩めてやると、エア混じりのオイルが排出されます。
当たり前の事ですが、この時ジョウゴのオイルも少しづつ減っていきます。空になってしまえばエアを吸い込んでしまうので、適時ジョウゴにオイルを足してやります。
またまたニップルのナットを締めます。これで7mmスパナの出番は終わりです。
ホースもオイル受けも外しましょう。
ここからはレバーを操作しますので、キャリパーにスペーサーを突っ込みました。
レバーを握ったり離したりしつつ、キャリパーからレバーまでのオイルラインをドライバーの柄でコンコンコココンと軽く叩いてやります。するとジョウゴ内にエアが上がってきます。
だんだんとレバーの握り心地も変わってくるはずです。
スカスカならまだエアを噛んでいます。
ガチッとしたらばOKです。
よし! ジョウゴの穴に栓を差し込みましょう。しっかり差せば、ジョウゴを外してもオイルがこぼれる事はありません。
ジョウゴを取り外した状態です。
フタのギリギリまでオイルが入っていますね。エアの混入を防ぐために、このままオイルを溢れさせつつフタを締めてやりましょう。はいおしまい。
手際よく事を運べば、ここが唯一オイルをこぼす場面です。
以上シマノのディスクブレーキにまつわる作業手順でした。一見めんどくさそうですが、実際やってみるとそこまで難しいもんでもありません。
嬉しいことに、シマノはブリーディングキットと称してメンテナンスに必要なセットを販売しています。
付属のホースだけは短くて使い物になりませんが、注射器、ジョウゴ、ジョウゴの栓など必須アイテムが揃っていますので、初めてでも失敗することはないはずです。
もちろんweb上に公開されているディーラーマニュアルをよく読んで作業する必要はありますが。
ともあれ!これにて!パナチタンカスタム全ての作業は終了です!
そしてお披露目の時
自作のエンブレムも磨いたぜ
ムフフ。
ほぼほぼ思い通りのカスタムができました! 満足じゃ!!
しかし多くを語るのは今は控えましょう。
すでに10/11現在で一週間のジテツウに出撃していますし、感じたことも一方ならずあります。
そのあたりは次回の記事でお話しさせてください。
最後まで読んでいただいたかた、ありがとうございます。
また引き続きおつきあいください。
それではみなさん、よき自転車ライフを!