幼児教育 塗り絵の効果と新しいルールの提案

塗り絵は最近、認知症予防のために効果があると
高齢者のワークに人気のようです。

認知症予防は
脳の活性化を手助けする事を目的にしていますので

当然、脳の活性化は子ども達にも利用できるわけです。

それが証拠に本来、塗り絵というものは
子ども達が遊ぶものだったわけで
今日はこの塗り絵を上手に使った働きかけを考えてみます。

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この記事を書いている私は二人の子どものママです。
子どもと言っても、彼らはすでに社会人で医師として働いています。
このブログは私が子どもたちに行なってきた幼児教育をまとめています。

子どもに塗り絵は難しいですよ

のっけから働きかけに塗り絵がいいですよ。と言っているので

早速、お子様に塗り絵を買い与えたお母様は
あまり上手にできなくて、がっかりしたのではないかと思います。

そうなんです。
塗り絵は結構難しい作業です。
大人が思うほど上手にできないのです。

塗り絵よりお絵かきの方が自由度が増しますので
お絵かきを上手にする指導はしやすいのですが
塗り絵が上手になるように指導するのはなかなか難しいのです。

何歳から始める事ができますか?


何歳から始める事ができますか?
これらのお声も沢山いただきますが
鉛筆が持てるようになったらできます。

ですから
早い子でしたら1歳半くらいからなんとなくできる感じです。

しかし、塗った色ははみ出しますし
思った以上にぐちゃぐちゃですから
この作業に多くを期待してはいけません。

楽しめるようになるのは
幼稚園に入園してからだと思います。

子どもによっては好き嫌いがはっきり出てくる働きかけです。

塗り絵の何が難しい


塗り絵の何が難しいのか?

それは、
決められたエリアに色をはみ出さないように
塗る事が一番難しいのです。

これはある程度量をこなして経験をしていくしかないですが
筆圧がしっかりしていない子ども達に与えても
効果は中々実感できないと思います。

塗り絵の効果は?

塗り絵をしたことによって得られる効果は

  • 色彩感覚が得られる
  • 注意力が身につく
  • 色選別の想像力がつく
  • 手先が器用になる
  • 脳が活性化する

これらが挙げられますが
幼児教育においては他の働きかけでも十分に効果が得られるものもありますので
能力開発に効果があるからと言って
塗り絵を無理強いはしない方がよいと思います。

また少々、気になる研究結果もあります。

塗り絵と脳の検証結果は?


塗り絵について三菱鉛筆と東北大学の川島教授が検証した結果があります。

検証の結果は
単に「塗り絵」をする行為自体には、
個人差もありますが、
必ずしも前頭前野を活性化させる行為とはいえないことが分かっています。

しかし、ぼかしなどの技法や配色、色の濃淡を工夫することは
大きく脳が活性化することが判明しています。

特に、鉛筆によるデッサンのように、1色だけで塗り分けるというテクニックを用いると
脳がさらに活性化する結果が出ています。
鉛筆で絵に濃淡を付ける細かい作業が脳の活性化に“効く”というのです。

ですから
単純に色分けする作業だけでは脳の活性化は望めませんので
特殊技法を用いて工夫をこらす塗り絵をしなければ
効果は見込めない可能性があるという事です。

また、鉛筆だけで行うデッサンの方が効果がありますが

この検証自体が
認知症予防の大人の塗り絵を対象にしているので

特殊技法のぼかし
鉛筆だけの濃淡をつけるデッサンを
そもそも子どもができる年齢ではないのです。

私も塗り絵は工夫しました


私は初め塗り絵を子ども達に与えてみましたが
やはり、今一つ効果が現れないような気がしました。

何より
自由にお絵描きすることを教えていた所に
「この部分に色を塗ってごらん!」と言っても
当然、彼らのテンションは下がるわけです。

母親なら見てわかります。
なんか、この働きかけ自分の子どもにあってないかも・・・と

ですから
大人の塗り絵が流行り始めたのは
ここ数年の話で
認知症が大きな社会問題になっていて注目されているから
脳科学の検証も行われたわけです。

それよりも遥か前に
なんとなく工夫しないと効果が望めないかもと思っていたのは
間違いではなかったという事です。

検証結果を見て
当時の私の感が当たっていたと実感しました。

子どもに塗り絵を与える時はひと工夫が必要なのです。

ひと工夫の塗り絵とは?


私がどのような塗り絵を子ども達に与えていたのか?ですが・・

それはパズルのような塗り絵です。

作り方は簡単です。

まず、なんでもいいので簡単な図を描いてあげます。

例えば、こんな感じ↓


適当に分割します。↓




この分割に色分けします。

使う色は4色
色は幼児が判別しやすい
黄色

ルールは
『お隣同士は同じ色で塗ってはダメ』

子どもは
4色の鉛筆、クレヨンを持って考えます。
どうやったらお隣同士が違う色になるか?
最初は簡単な分割から入りますが
複雑になってくるとかなり考える事になります。

この考える事が重要です。
分割が多くなると
図案によっては辻褄が合わなくて隣同士や
一部の部分が同じ色になる事もありますが

この作業の目的は
隣同士を違う色にしようとするために
必死に考える事です。

幼児教育で考えることは
この作業や遊びが
子どもの能力のどこの部分を鍛えているのかを
しっかり把握する事にあります。

そして
この塗り絵の面白いところは
全部、塗り終わるまでどのような作品になるのか
わからないところが楽しいところです。

時々ゲーム感覚でこのような手作りの塗り絵を与えるのも
良いかと思います。

効果の有無は子どもの反応でわかる


幼児教育では色々な知育遊びが紹介されています。

雑誌なんかを定期購読していたら
次々と新しい遊びが紹介されていて
一体、何をやればいいのかわからなくなります。

雑誌の役割はどんどん新しい教育を紹介していく事にあります。
沢山のアイディアの中から
ご自分のお子さんにぴったりの働きかけを見つける事に利用するものなのです。

それは1つのヒントでしかないので
そのあとに親御さんが自分の子ども仕様に
カスタマイズしていかないといけないと思います。

その匙加減がわかるのがお母様という事です。

まず第一に考えなければいけない事は
本当に自分の子どもの月齢にあっている働きかけなのか?
子どもが実際、楽しんでやっているのか?

ここの部分をしっかりと確認しないと
効果は出てきません。

特に早くお子さんに大きくなって
成長して欲しいと思っている親御さんは

無理やり字を覚えさせたり、
筆圧もないのに字を書かせようとしますが

理想としては
いつの間にか絵本を自分で読んでいる、
自分から字を書きたがり、
教えて欲しいと言ってくるようになるのがいいですね。

その判断は
子どもが楽しんで取り組んで、脳を活性化させているか?
五感を鍛えているか?

ここを見極めるのが大切だと思うのです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。


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