この記事のまとめ
SIMとモバイルルーターを別々に購入する場合は、SIMフリーのモバイルルーターが必要になります。
しかし、選び方を間違えると、いざ使おうと思っても、使いたいSIMが対応していないということになってしまうかもしれません。
SIMフリーのモバイルルーターを選ぶポイントとは?
hikaritayasushi
モバイルルーターには、それぞれ対応バンド(周波数)やSIMカードのサイズがあり、自分で購入する際には注意が必要です。
当記事では、SIMフリーのモバイルルーターの選び方とおすすめのSIMフリーモバイルルーター4選、それぞれの口コミも一緒にご紹介します。
ルーター選びに失敗しないために、是非参考にしてください。

※本記事は2024/3/1時点の情報です。詳細は各公式ページをご参照ください。

SIMフリーのモバイルルーターとは?何が違うの?

SIMフリーのモバイルルーターとは、SIMカードの差し替えが可能なWi-Fi接続機器のことです。

通常のモバイルルーター(回線とセットのもの)には、SIMカードが最初から入っています。
例えば、WiMAXなどのサービスに加入することで、業者からルーターが送付され、受け取り後にそのまま利用開始できます。

一方、SIMフリーのモバイルルーターは、端末の購入とは別に、回線のサービスには別途申し込む必要があります。
SIMカードのない状態でルーター本体が売られており、購入後は自分の好きなSIMカードを差して利用するのです。

通常のモバイルルーターとSIMフリーの端末の違いは、使用できるSIMカードが制限されているかどうかです。
回線とセットのモバイルルーターはSIMカードの差し替えができませんが、SIMフリータイプにはそのような制約はありません。

また、最近は、クラウドSIMというものを利用したモバイルルーターサービスもあります。
SIMフリールーターと名前は似ていますが、実際は全く違うものになります。
クラウドSIMタイプのモバイルルーターは、ネット上でSIMデータを送受信する形で通信を行うため、SIMカード自体を必要としません。
クラウドSIMを利用したサービスは、WiMAXと同様、回線と一緒に申し込んで機器が届けば、そのまま利用できます。

SIMフリーのメリット・デメリットとは?

SIMフリーのモバイルルーターを購入するメリットは、自由にSIMカードを差し替えられる点です。
SIMカードの差し替えが制限されていないので、利用する回線を自分で選択することができます。
そのため、格安SIMカードを挿して、月額料金を抑えることも可能です。
端末さえ用意してしまえば、あとは格安SIMの毎月の料金だけでインターネットを利用できるため、料金が安くなるという点が大きなメリットと言えるでしょう。

その他に、海外でもWi-Fi接続できる、プランの選択が自由、違約金が発生しないなど、SIMフリータイプには多くのメリットが存在します。

一方で、自由度が高いという関係上、自己責任が問われる面もあります。
ルーターでWi-Fi接続するにはSIMカードが必要ですが、どのカードを挿すかは自分で選ばなければなりません。
つまり、SIMカードの購入も回線の契約も、両方自分で行う必要があります。
それゆえ、端末に合わないサイズのSIMカードを購入してしまう方も、少なくありません。

加えて、端末の設定も利用者本人に委ねられます。
そのため、不具合が生じた場合は、自身で解決しなければなりません。
通常のモバイルルーターなら、問題が起きても業者に助言してもらうことが可能です。
しかし、SIMフリータイプには、そのようなサポートの窓口はありません。

このようにSIMフリータイプにはデメリットも存在しますが、正しい知識を持っていれば心配はいりません。
端末の選び方や注意点は以下で解説しているため、不安な方はそちらをご参考ください。

SIMフリーモバイルルーターの選び方

次に、SIMフリーモバイルルーターの選び方を解説します。

対応バンド(周波数)をチェック

SIMフリータイプのモバイルルーターを購入する前に必ずチェックしておきたいのが、対応バンドです。
バンド、つまり周波数帯を確認していなければ、ルーターを買ったのに利用したい回線に接続できない、という事態に陥ってしまいます。
これはSIMカードのキャリアによって、利用する周波数帯が異なるからです。
その為、SIMフリーモバイルルーターを選ぶ際は、対応バンドが多いほど、利用できる回線も多くなります。

使うSIMカードのサイズに対応したものを選ぶ

端末を購入するうえで、対応しているSIMカードのサイズにも注意したいです。

SIMカードの大きさは、標準SIM、microSIM、nanoSIMの3つに分かれます。
そして、モバイルルーターに差し込めるSIMカードのサイズは、端末ごとに決められています。
対応していないサイズのSIMカードは、端末本体に入れることができないので、ご注意ください。

以上のことから、モバイルルーターを選ぶ際には、使いたいSIMが対応しているかどうかも確認しましょう。

端末の最大速度をチェック

端末の最大通信速度も、チェックするポイントの一つです。
通信速度は、端末によっても異なります。
そのため、快適にインターネットを利用できるかどうかはルーターの通信速度に掛かっているので、購入前に把握しておくことが大切です。

なお、端末の最大速度は「ベストエフォート値」で表記されており、理論上の最大値となりますので、参考程度に考えておきましょう。

APN自動設定ありの端末がおすすめ

APN自動設定の機能があれば、SIMカードを端末に挿入するだけで、自動的にアクセスポイントの設定が行われ、すぐにインターネットに接続することが可能です。

ルーターの中には、APN設定は自分で行わなければならないものもあり、特にインターネットに詳しくない方は、APN設定で躓く方が多いです。
設定について不安がある方は、APN自動設定機能付きのものを選びましょう。

おすすめSIMフリーモバイルルーター4選

ここからは、おすすめのSIMフリーモバイルルーターを4つご紹介します。

Aterm MR05LN (NEC)

Aterm MR05LNの魅力は、通信の安定性です。
Aterm MR05LNはLTE-Advancedという高性能な通信方式と、高速通信を促す3CAという技術に対応しているため、通信速度が速く安定性も高いので、快適にインターネットを利用できるでしょう。
また、2枚のSIMカードを挿入でき、それらを使い分けられる点も特徴となっています。

対応バンドバンド13811181921など
SIMカードサイズnanoSIM
2.4GHz 転送速度/5GHz 転送速度最大300Mbps/最大867Mbps
サイズ/重量63()×115(厚さ)×11(高さ)mm/約115g
バッテリー稼働時間14時間(連続使用)
有線接続可能

+F FS040W(富士ソフト)

+F FS040Wはモバイルルーターですが、外出先だけでなく家庭での使用にも向いています。
本体とは別に、端末を固定できるホームキットが売られており、ホームキットにはプラグが付いているので、コンセントで充電しながら端末を利用することが可能です。
また、APN自動設定の機能があり、SIMカードを入れるだけでアクセスポイントの設定が完了します。

対応バンドバンド1381118192126など
SIMカードサイズnanoSIM4G対応)
2.4GHz 転送速度/5GHz 転送速度最大50Mbps
サイズ/重量76()×19.6(厚さ)×76(高さ)mm/約142g
バッテリー稼働時間20時間(連続使用)
有線接続可能

E5785(HUAWEI)

E5785は高速LTEのLTE Cat 6に対応しています。
そのため、通信速度が速いのがメリットです。
また、16台まで同時接続できる点も魅力となっています。
なお、対応しているSIMカードは、nanoSIMではなくmicroSIMなのでご注意ください。

対応バンドバンド135781819202832384142
SIMカードサイズmicroSIM
2.4GHz 転送速度/5GHz 転送速度最大300Mbps
サイズ/重量108()×17.3(厚さ)×62(高さ)mm/約127g
バッテリー稼働時間12時間(連続使用)
有線接続不可

Aterm MP02LN(NEC)

Aterm MP02LNはサイズの小ささが特徴で、コンパクトな作りとなっており、軽くて持ち運びやすい端末です。
名刺サイズほどの大きさで、薄型のため、ポケットにも入れやすいデザインとなっています。
APN自動設定の機能があるので、自分で設定するのが苦手だという方でも安心です。

対応バンドバンド1361926など
SIMカードサイズnanoSIM
2.4GHz 転送速度/5GHz 転送速度最大150Mbps/最大433Mbps
サイズ/重量50()×91(厚さ)×12(高さ)mm/約71g
バッテリー稼働時間10時間(連続使用)
有線接続可能

おすすめのSIMカードはUQモバイル

SIMフリーのモバイルルーターを使うには、端末本体だけでなくSIMカードが必要になります。
SIMカードのキャリアも様々なものがありますが、おすすめなのが、UQモバイルです。
UQモバイルではauの回線を利用しており、格安SIMの中でも繋がりやすさに定評があります。
そして、通信速度が速くて快適なのに加え、月額料金も安いのがUQモバイルの魅力です。

どのSIMカードを利用しようか迷っている方、まだ決めていない方は、UQモバイルを検討してみてはいかがでしょうか。

SIMフリーモバイルルーター情報まとめ

最後に、当記事の内容をまとめます。

SIMフリーのモバイルルーターは、SIMカードの差し替えが自由
SIMフリータイプなら、利用する回線を自由に選択できる
SIMフリーのモバイルルーターを買う際は、対応バンドやSIMカードのサイズをチェックする
APN自動設定の機能がある製品なら、アクセスポイントの設定は自動的に行われるから楽

SIMフリーのモバイルルーターは、自由度の高さが魅力です。
興味を持った方は、当記事でご紹介した製品を購入してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
福田ありさ

福田ありさ

ぴかまろ編集・ライティング担当。光回線の販売経験を活かして、インターネットサービスのあれこれをわかりやすくお伝えできるように日々奮闘しています。家でも光回線やスマホサービスを色々試しており、ユーザー目線でリアルな情報を発信できたらと思っています!よろしくお願いします。

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