コロナの影響が強いエリアのイタリア、スペインです。
南欧は、貧富の格差が酷いという事は知られています。
住んでいる訳でないので、ドイツ以外の情報は足りていないと思いますが、ここで、ちょっと書いてます
貧富の格差は、どこにいってもあるし働く事に時間を使っている人といない人に格差が出るのは当然だと思います。
勤務内容がこなせる能力を得る事に時間をかけたからこそ、その仕事が出来て見合ったお金が得られるのも、時間と努力の結果だと思います。
それでも以前書いた通り、南欧には歴然としたスタートの差があると私は人から聞いたり、実際、人に会うと感じる事が多いです。
裕福に生まれれば、裕福。
これは、ポジティブな事だと思います
そうでなく生まれても、能力を磨くチャンスは得られるけど(無償、低額の大学費用)
就職、起業に関して成功はしにくいコネ社会
なので、ドイツに来る若者は多いです。優秀な人も多いです。
仕事の関係やプライベートな付き合いで、南欧の経営者の人とも話したことありますが、家族経営が多いです。
昭和の日本がイメージに近いのかな?と思います。
悪い事だけではけしてないですが、その数が圧倒的に多いと若い人が成功する目を奪うし、能力のない経営者も増えます。
言わずもしれて、ニュースでは政府が自営業者の収入の徴税に甘いからイタリア、スペインは貧しいといわれている
それもあると思いますが、私は経営者と労働者の取り分の差が目立つと、両方の立場の人と話をしていると思います。
どの国もこの数年で解決策を打ち出しています。
スペイン
劣悪な労働条件の改善。弁護士、IT関係、医者、ドイツでスペイン出身の人と会いますが、これらの人が、雇用される立場として逃げ出すのは相当ヤバイですよ
打ち出してるのは、worker protection ドイツやフランス寄りです。(ほど遠いけど)
イタリア
高資金を持った外国人の誘致
正反対の政策ですね。消費を増やして、景気の回復や雇用の拡大を狙う。
ギリシャ
営業時間の拡大。日曜等の一部の営業時間許可を拡大
より稼げるように法律を改正している。
他にも、年金削減(これはドイツもしている)等色々ありますが、私が今考えいるのは、コロナの後に今後どうなっていくか。
イタリアは、まず大失敗だと思います。格差を広げて、奴隷労働を広げれば、皆ドイツやフランスに逃げますよ。隣なんですから。マンパワーは大切です、なければ経営は先細りです。
末端にお金が行き渡らないと治安への不安が増えます。 セキュリティーの高い家に住んでいれば良いですけど(ミラノのマンションや田舎お屋敷) 中高所得者ほど、危ない目に合いやすくなると思います。
スペイン、労働者の改善に力をつくしてますが、まだまだひよっこ ドイツフランスには遠く及びません。人の意識が変わらないと難しいのかなっと思います。
人の意識:
前に、スペイン人の女性に会ったのですが、ママと私はポルシェが好き!仕事を辞めてコックになるっと言ってました。えーそれって、お給料良くないんじゃない?っと私のドイツ人知人が聞くと、お金は別にどうでもよいらしいです。ママ専業主婦以外全員がお医者さんの5人兄弟っと言っていたので、裕福なのだと思いますが、一生親といるのか??
っと、思っている私に、後々ドイツ人って家族との関係が冷たいよね。っと言ってたので、家族が密接なのだと思います。
後、私が会った南の人達はなぜか皆
自分の親の別荘を "自分の別荘"
ドイツ人だと、そこで"両親の別荘"という
この小さな違いに大きな文化の違いがあるのでは、っと思います
言葉では上手く言い表せませんが。
良いか悪いかでなく。コネと家族の繋がりと不当な経営者の利益搾取、こういう物が混じりあっている社会な感じがします。
ギリシャ
先月のトルコが通した難民問題でまた打撃だと思います。位置が悪かったとしか、言えませんけど、メルケルさんが呼びよせた難民も引き受けている(ドイツの審査に落ちた人は、最初の到着国に送られる)
地道な解決方法で対抗していくには、不運が多すぎます。
コロナが蔓延すれば、観光が主流の経済は大打撃だと思います。
宗教色が強い中で日曜営業時間の緩和も国民感情に波が立つのではっと思う( ドイツでやったらストライキっとズル休みの荒しですよ)
それよりも、ドイツがたてた難民受け入れの、最初の通り道になって、ドイツの難民資格を持たない人の受け入れに政府が同意したので、貧しい人達の心は荒れてるのではないかと思います。
この国も裕福な人はすこぶる裕福ですが、そうでない人は、難民抱える前にまず自分達をどうにかして欲しいと思うのが人情だと思う。治安の悪化が心配です。
コロナでもろに不景気の煽りを受ける低所得の人を支える力の少ない南欧州では、首都部で治安の悪化が起きるのじゃないかっと思うのです。
フランス、ドイツへの労働力の流出も起きると思います。
日本だと中小企業が不景気の煽りを諸に食らうと言われます。
けれど、イタリア、スペインの小規模企業には、経営者の能力以上の取り分があり、ドイツに比べて調整ができるので倒産にまで行く事は少ないと思います。
経営状態によりますが、元から経営側がかなり不当に取っているので、そこに余白がある訳です。
これから、不況の並みで長期的に煽りを喰らうのは、フランス、ドイツの中小規模企業だと思います。
労働者を守る法が強く、社会保障の会社負担が高いので、かなり厳しい状況になると思います。労働者に掛かる費用を簡単に削れないです。
今は、小規模企業に一時的に支給されていますが、長期的に不況になった場合今後どこまでドイツ政府の体力が続くかです。
フランスは、ドイツ以上に悪い状態になると私は個人的に考えています。
アメリカの企業のCEOが給料をカットして、社員に分けたというニュースを読んで、ちょっと感動しました。会社の早期回復と優秀な人材の離散を防ぐ目的、(もしかしたら売名)もあると思うのですが、こういう時こそ働いてくれてる人を大事にする気持ちを表す事が大切だなっと思います