ファイナルソードとの出会いとRTA in Japan2020の参加までの物語

これは私がファイナルソードと出会い、このゲームのRTAを始め、RTA in Japan2020へ参加するまでのお話

ファイナルソードとの出会い

Nintendo Switch版のファイナルソードはご存知の通り7/2に販売され、7/6に販売停止となりました。
※今なお再販されておりません。

多くの人と同じようにこのゲームを知ったのは以下のような面白ツイートを見たことがきっかけでした。

 

Switch版は1,980円というやや強気値段で買うかどうか微妙だったのですがこのゲームに何かを感じた私はリモート業務の休憩時間中に購入を決意しました。
なんとその数時間後にはもう販売停止になっていました。今にしてみればほとんどタッチの差であったと思います。
全てはここから始まりました。

 

この時点でこのゲームのRTAをやろうだなんて微塵も思っていませんでした。
ファイナルソードは通常プレイで20時間近くかかる他、そもそも戦闘がとても難しいゲームです。
ゲームとしては普通に楽しんでいましたがクリアしたらそこで終わる予定でした。

 

ファイナルソードRTAの存在を知る

7/13にゲームをクリアした数日後、驚愕のツイートを目にしました。

 

そう、既にRTAに着手している人がいたのです。
このゲームデザイン上、急いでも10時間はかかるだろうと踏んでいたのですが、私の予想を上回るタイムが既に出ていたのです。
※ちなみに、まりあなさんは今年のRTA in Japanでアストラルチェインを走られました

本業がRTAプレイヤーなので一体どうやってここまでタイムを縮めたのか気になり、興味本位で調査に乗り出しました。
この時点で既に腰のあたりまでファイナル沼に浸かっていたと思います。


※画像はイメージです

ファイナルソード学会との邂逅とRTAへの着手

そうとなれば情報収集です。
Twitterにて手当たり次第ファイナル・サーチをかけて情報の発信源を探していきます。その中でファイナルソード学会の存在を知り、潜入調査を開始しました。※Discordです

そこでは日々如何にしてこのゲームを破壊しようか、と考察し続ける魑魅魍魎で溢れ返っていました。もう笑うしかない。まりあなさんもそこに参加されており、どういったギミックがあるのかを概ねそこで理解することができました。

 

ただ、この時点ではまだRTAをするかどうかは微妙なところでした。
やはり2-3時間近くかかってしまう点やヘルウォームという強力なボスの突破が本当に厳しかったからです。
実際にレベル14-15で倒す戦法を確立したものの、その突破率は低く、通すのが困難でした。

そこで視点を変え、何かしらの手法でスキップができないか、考え直すことにしました。
ヘルウォームはムービー発生地点が手前に広く、ムービー時間が短いため、正面突破ができないという大きな問題があったのでここをどうにかする必要がありました。

そう正面は

(・・・なら正面じゃなくて壁抜けして裏から回ればいいんじゃないか・・・?)

できちゃったんだなこれが

 


もうダメです、いよいよ私も引き返せなくなりました。本格的にRTAに着手することになりました。

RTA配信環境の整備、そして激動の更新合戦

ここからの私の動きは大分軽やかでした。
speedrun.comにファイナルソード用のページ作成申請やTwitchでゲームカテゴリを表示させるため、当時参照元になっていたGiant Bomb(海外ゲームwikiのようなもの)への登録申請など、各種整備を一気に進めていきました。

これによりグローバル向けなRTA環境が整いました。

また、この頃(7月下旬)はまだバグ発見やルートが発展途上であったため、ほぼ毎日ルートが変わっては記録が塗り替わっており、文字通り更新合戦となっていました。

舞空術の登場と50分切りの達成

7末~8月初頭まで来るとほぼルートは完成形に近づき、ついに1時間切り達成するに至りました。
正直なところ、ここで完全にファイナルソードRTAは止めるつもりでいました。

しかし私は沼から抜け出すことができませんでした。

貧乳デカ尻侍さんが見事やってくれました。即座に復帰することに相成りました。

この時思いつきで作ったスライド風画像のツイートがバズったりもしましたね。

 

そして約1ヶ月の施行期間を経て目標としていた50分切りを達成することができました。
これが現行世界記録であり、私の最後の自己ベストになりました。

来たる審判の日

少し日を戻りますが、8/27にスマホ版のファイナルソードでバージョンアップが行われておりました。
これがファーストインパクト、スマホ版バージョン5.3の実装です。

このバージョンアップによりスマホ版では基本となる会話ストレージバグが使えなくなりました
また、Switch版のファイナルソードは再販されていない状態が続いていたものの、1度だけBGMが修正されるバージョンアップが行われていました
つまり再販有無に関わらず同じバージョンアップが行われる危険性があったのです

上記事例もあり、私は何か嫌な予感がしたので正確な日付は忘れましたがたしか9/2に自動更新を切りました。
そしてなんとその2日後の9/4にセカンドインパクト、Switch版バージョン1.2の実装が行われました。このバージョンアップもスマホ版バージョン5.3同様に会話ストレージが行えなくなるものでした。
私は間一髪この自動のバージョンアップを逃れたのです。運命的なものを感じずにはいられませんでした。

この時点でRTA in Japanへの申請を決意したと思います。

そしてRTA in Japanへ

9/28になるといよいよRTA in Japanの応募が開始されました。
私はファイナルソードと別途前々から準備を進めていたメタルスラッグのcoopで申請をしました。

2ヶ月後、ファイナルソードは無事に当選を果たしました。
なお、メタルスラッグのcoopは当選には至りませんでした、残念です。

解説にはファイナルソードRTAに多大なる貢献をなさったべるにんさん(貧乳デカ尻侍さん)が引き受けてくださいました。私が知る限りで最もこのゲームを長時間プレイされている方です。
準備などが結構ギリギリになってしまい、べるにんさんには色々迷惑をかけてしまいましたが2人で解説文を推敲し当日は2人で最高のパフォーマンスができたと思います。

■Youtube

 

■RTA in Japan 終了後のお疲れ様会(オーディオコメンタリーは13:50~)

 

また、ラスボス:ブラックドラゴン戦で同時視聴者数が6.5万人だったそうです。後で知ってびっくりしました。
実際のところ、この「ファイナルソード」というタイトルのネームバリューによるところが大きいと思いますが、それでもスタートからクリアまでグングン人が伸びていったようなので、内容そのものも楽しんでいただけたのではないかなと思っています。

 

来年に向けて

これまで私のNintendo Switch内のファイナルソードはインターネットから遮断していましたが、
2020/12/31にネットへ接続し、ついに最新のバージョン1.5にバージョンアップしました。

2021年もバージョン1.5でRTAする可能性もありますが、優先順位としてはスーパードンキーコング2の102%を先に取り組みたいのでどれくらいの時間を割けるか不明です。気楽にやっていこうと思います。

そんなこんなでファイナルソードは最高のゲームでした。2021年もよろしくおねがいします。

おわり

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