香辛料が貿易を発展させた!?スペイン・ポルトガルの大航海時代の背景

海上貿易

 

こんばんは。ソムリエのらきてぃっちです。

[本記事のターゲット]

  • スペイン、ポルトガルの大航海時代の発展の経緯を知りたい
  • 香辛料と海上貿易発展を知りたい

スペイン、ポルトガルというと大航海時代にはコロンブスがプエルト・デ・サンタマリアから日本を出発して、自分にも少し、縁のある長崎県にも影響を与えたり、この時代は大きな影響力を持っていました。

スペイン、ポルトガルというとレアル・マドリード、バルセロナ、ロナウドなんかが有名ですが、やっぱり、貿易というと”胡椒”香辛料にまつわるお話、スペインとポルトガルによる大航海時代の背景についてもご紹介します。

香辛料は古代から中東、アジア、ヨーロッパで取引されていました

エジプトのピラミッドのミイラに、シナモンやクローブが使われており、アジア原産のものが、ここまで入ってきていることを示しています。香辛料の歴史は長く、その後の古代ローマ時代になっても、香辛料(胡椒、クローブ、シナモン)は高値と取引されていて、貴族たちにも大人気でした。

  • 香辛料の殺菌作用は肉や魚などが腐るのが防ぐため。
    (風味も良く、食欲を増進させるはたらきもあるため重宝された)
  • 香辛料がアジアや東南アジアでしかとれなかったため。
  • アラビア商人、イタリア商人を経由していたので、儲けがよかった。

上記のような理由からで、15世紀まで、インドから中東、ヨーロッパへと運ばれた香辛料貿易は、当時、世界で一番儲かった貿易商品だそうです。ドラクエIIIでも、”ポルトガ”って場所で香辛料ネタありましたからね。

スポンサー

スペイン、ポルトガルが香辛料の直接取引をもとめてインド航路を開拓を始める。

15世紀に入ると、日本の戦国時代ですね。ヨーロッパの国々が徐々に力をつけ、ポルトガルとスペインを中心に遠洋航海に乗り出し、長崎とかにも来たわけですね。

当時の世界地図にはアメリカ大陸がなかったですから、遠洋航海は未知の世界だらけで危険そのもの。いや、今の時代でも海のど真ん中ってちょっと危ない感じしますから、すごい行動力ですよね。15世紀後半にはポルトガルがアフリカの西海岸を探検、アフリカの南端にある喜望峰(南アフリカ共和国のケープタウンにある岬ですね)に到達するなど、少しずつ遠洋航海の成果を出していきます。(これが大航海時代の幕開けです。)

1497年にはポルトガルが派遣したバスコ=ダ=ガマが東回りでインドに到達し、その後インド航路の開拓が。

※スペインも新航路を開拓していましたが、歴史的にはポルトガルが先にインド航路を開拓しました。ポルトガルって今はヨーロッパの小国になってきましたが、当時は先進的だったんですね。スペインから派遣されたコロンブスが、ヴァスコ=ダ=ガマがインドへ到達する前の1492年にアメリカ大陸に到達しました。当時はその地がインドだと認識されていたため、スペインでは先にアジア(インド)に到着したのがスペインだと考えられていました…

ポルトガルやスペインが遠方への航海に力を入れたのには香辛料をもとめて直接アジアに進出したかったということがあります。新しいルートインドへ到達できれば、直接香辛料を手に入れることができて、交渉や利権を取るのも早いというメリットがありました。

16世紀になってくると、英国とオランダが参入。利権をめぐり、争います。(最終的にはオランダがインドネシアを拠点に香辛料貿易の主導権を握り、インドではイギリスが綿花や茶の輸出に関して主導権を握り、スペイン、ポルトガルは南米へとシフトしていきます)

スポンサー

大航海時代の香辛料利権が海上貿易を発展させた

人類の歴史は、新しい土地、食べもの、資源、市場、技術など、豊かさを求めて開拓されたもの、仕組みが構築し、次世代に、継承、発展させていくというサルやゴリラ、虫にはない特別な本能があります。この大航海時代のヨーロッパでは、「香辛料取引の利権」が求められていました。

ただ、それほどまでに、香辛料がヨーロッパの人々にとって生活に欠かせないものだったということ、そしてある意味、香辛料があったからこそ造船の技術は向上し、現代につながる海上貿易が目覚ましく発展していったということを思うとおもしろいですね・