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続 インフルエンザワクチンについて

2019-11-14 00:08:29 | インフルエンザ
まず、ワクチンにはいろいろな種類がありまして・・・

生ワクチンとそうでないもの(不活化ワクチン、トキソイド)の2種に分類できます。
生ワクチンには BCG、ポリオ、麻疹風疹混合(MR)、麻 疹(はしか)、風 疹 (定期接種ワクチン)流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、水 痘、黄 熱、ロタウィルス(任意接種ワクチン)があります。
不活化ワクチン、トキソイドには、DPT/DT、日本脳炎、インフルエンザ (定期接種ワクチン)、B型肝炎、破傷風トキソイド、成人用ジフテリアトキソイド、A型肝炎、狂犬病、肺炎球菌(23価多糖体)、ワイル病秋やみ 、肺炎球菌(7価結合型)、b型インフルエンザ菌(Hib)、HPV(ヒトパピローマウイルス:2価,4価 )があります。インフルエンザワクチンは、定期接種に属しています。65歳以上の方、または60歳以上で病弱な方に対しては市町村の補助がある定期接種となっています。他の定期接種ワクチンと同様、定期接種対象外の方は、任意接種となります。

現在、日本で注射されているインフルエンザワクチンは、生ワクチンではなく、不活化ワクチンです。そこが大事な点です。

生ワクチンは、基本的には1回のワクチン接種で抗体が付きます。(最近は、念のために2回接種することが多いですが)


これに比べて、不活化ワクチンは、効きが弱いと思ってください。
抗体のでき方がゆっくりで3回くらいワクチンを接種しないと有効なまでに抗体価が上がりません。同じワクチンを複数回接種すると、抗体の量(抗体価)が上昇します。同じ抗原に何度か曝されて抗体が増えることを、ブースター効果と言います。


2019-2020シーズンのインフルエンザワクチンは下記の4種類の混合ワクチンとなっています。
A/Brisbane(ブリスベン)/02/2018(IVR-190)(H1N1)pdm09
A/Kansas(カンザス)/14/2017(X-327)(H3N2)
B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Maryland(メリーランド)/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)
2018-2019シーズンは、下記の通りでした。
A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
A/Singapore(シンガポール)/INFIMH-16-0019/2016(IVR-186)(H3N2)
B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Maryland(メリーランド)/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)

比べてみると、B型の2株は同一なので、抗体の積み上げ効果(ブースター効果)が期待できます。A型は2株とも入れ替わっていますね。A型インフルエンザは変化が激しく2株のワクチンではカバーしきれないのは確かなのですが、多少型が合わなくても、重症化の予防効果はあるだろうというのが厚生労働省の見解のようです。
抗体のベースを持たない乳幼児に対するインフルエンザワクチンの効果は低いです。逆に、高齢者にはある程度効果が期待できます。それは、現在のインフルエンザワクチンが不活化ワクチンである上に、型が毎年のように変化するためにブースター効果もなかなか得にくいのです。しかし、高齢者だと、過去にいろいろな型のインフルエンザに暴露されたことがあるため、ブースター効果が得やすいのです。

ここで、当然出てくるのが、効きの弱い不活化ワクチンではなくて、インフルエンザの生ワクチンはないのか?という疑問ですよね。

それがあるのです。

フルミストという点鼻タイプの生ワクチンです。
点鼻ですから痛くありません。
効きが良くて、痛くなくて、欠点がなさそうに見えますが・・・・そうでもないので普及していません。
第一の理由は、日本では正式に認可されていないからです。
ですから、自費負担となりますし、副作用が出たときの補償も不確実です。

我が診療所でも2014-2015、2015-2016シーズンは採用して点鼻接種していました。
生ワクチンで痛くないので、値段は高いですが(¥8,500程度)好評でした。
効果も良かった(特に子供さんには)と感じていたのですが
2016-2017シーズンに突然「効かないのでCDC(アメリカ疾病予防管理センター)が推奨を取りやめた」との理由でワクチンの入荷がストップしました。それ以来当院では接種を中止しています。しかし、昨年あたりから再び輸入されているようです。

都会の小児科を中心に、接種されている医療機関があるようですが、我が医院は今年は採用しません。第一三共さんから正式に発売されたら、すぐに採用するつもりですが・・・・ 発売予定が何年も遅れているのにはそれなりの訳があるのでしょう。問題が解決して正式に認証されるのを待ちます。



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