この本を手に取った一番の理由は、“薄い”から(笑)最近厚くてやや難しい本を読んでいたもので、反動で手に取ったのです。ページ数はたったの103ページ!そして漫画とイラストが多い!

もともと書籍としてベストセラーになっていたものを、漫画と図解で一新したというこの本、約1時間程度でざっと読めてしまうのですが、改めて自分の悪しき習慣に気がつかせてくれる本でした。文字の多い本が苦手な方にもぴったりです。

知らず知らずにしていること、ついつい言ってしまう言葉が脳の働きを悪くしているんだなぁと、実感です。気をつけなければ!

もくじ

感想 図解 脳に悪い7つの習慣 林成之著

何に一番ハッとさせられたかって、脳トレでは脳を鍛えることができないということ!開いて一番最初に書いてあるんです。いい具合に脳が劣化してきた40代、将来のために、と脳トレアプリをやったりしていましたが(//∇//)、それよりも脳のパフォーマンスを上げるのに大切なことがあるんですって!

それが脳に悪い7つの習慣を、やめること

脳を鍛えようと思った時、どうしても追加する方法を行ってしまいがちですが、やめるという引き算の発想が新鮮でした。でも確かに、脳が疲弊することをやめてあげると、その分使える脳の範囲が広がりますよね。なかなか素人はこの発想の転換ができないものだと思いました(^^;;

脳に悪い7つの習慣(目次)

これはそのまま、この本の目次になってます。あげてみますと

  1. 「興味がない」と物事を避ける
  2. 「嫌だ」「疲れた」と愚痴を言う
  3. 言われたことをコツコツやる
  4. 常に効率を考えている
  5. やりたくないのに我慢して勉強する
  6. スポーツや絵などの趣味がない
  7. めったに人をほめない

結構、普通にしていることですよね(^^;; これが全て脳に悪い習慣で、これを“やめるだけで脳のパフォーマンスが驚くほど良くなる”(表紙より抜粋)んですって。

一つでも当てはまった人は、一読の価値ありです。

著者の林成之さんは、脳神経外科医

著者の林成之さんは、2006年から日本大学大学院総合科学研究所の教授をされている脳神経外科医です。2008年に北京オリンピックの競泳日本代表チームに招かれ、講義を行い、結果に大きく貢献されたとのこと。

ですので、内容もきちんと脳神経や、脳の仕組みを踏まえて説明されています。でも漫画とイラストで分かりやすい!とても興味深く読めました。

私で考えると…

この7つの習慣のうち、なんと当てはまらないのは7番:めったに人をほめない だけです。ほめるのはなんの抵抗もなくほめています。

でも後の6項目は、普段からやってます〜もういっつもやってる。あぁー私のパフォーマンスの悪さはこんなとこからもきていたのか、と反省しきりです。

意外だったのは、言われたことをコツコツやる、という項目です。なんだかいいことのような気がしませんか?私はしていました。そしてあろうことか自分に向かって「焦らず、一歩一歩、コツコツやっていこう!」なんて言い聞かせてましたよ〜(≧∀≦) ザ・逆効果!

なんでこれが良くないのか、というと、コツコツするということには、「失敗しないように慎重に進めよう」という「自己保存」のクセが隠れており、これは「失敗するかもしれない、失敗したらどうしよう」という考えと表裏一体なのだそうです。

この「失敗するかもしれない」という脳にとっての否定語が入力されてしまうし、一歩一歩ゆっくり物事を進めていると集中力が落ちてしまう、完成が近づいた時には「そろそろ終わりだな」と考えてしまい、結果、最後までやり遂げないまま「だいたいこんなところでいいだろう」となりやすいんですって。

うん、まさに、こんな感じ。これがすでに脳のパフォーマンスを落としていたということなんですね。

で、どうすれば良いのか? 本には“決断・実行を早くし、「一気に駆け上がるスタンス」が重要”と書いてあります。

よくよく考えると、調子が良いときやノッてる時って、何でも一気呵成に仕上げますよね。次々アイデアが湧いてきて、集中した状態でガーっと終わらせている。あれがパフォーマンスが十分に出せている状態なのかもしれません。

そして、この状態を意図的に作り出せる人が、何事も成功するし、うまくいく人、ということなんでしょうね。

この本は、先ほど挙げた脳にわるい7つの習慣一つ一つについて、脳の働きに基づいて、なぜ悪いのか、具体的にどうしたら良いのか、がきっちりと説明されています。

北京オリンピックで水泳の選手達がとても良い成績をおさめることができたのも、脳のパフォーマンスを最大限に引き出せたからなのでしょう。

もうすでに習慣として自分の身に付いてしまっていることばかりで、簡単に“やめる”ことはできないかもしれませんが、毎日意識して過ごすだけで1年後5年後には大きな変化になっているのではないかと思いました。

まとめ

気がつかないうちに行っている悪い習慣に気がつかせてくれる本です。言いっ放しではなく、どうすればいいか、という所まで書いてあります。

とはいえ、実際にしっかり“やめる”というのは難しそうなのですが、知っているだけでも後々変わってくるような気がします(≧∀≦)

なんだか毎日面白くない、うまくいかない、人生で成功したい!という人はぜひ読んでみてください。私も、とりあえず「嫌だ」「疲れた」というのはやめます(//∇//)

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