JBR・バニラ

先日、お米とお味噌が無くなりかけていたので買い物に行ったのですが、棚という棚から商品が根こそぎ消えていました。

お店が開いているのに商品がない。
どこか異質な空間に入り込んでしまったような錯覚に陥り、これはこれで楽しいなとその感覚と戯れていたのですが、今にして思えばお米とお味噌がないという事実から逃避していただけなのかもしれません。
まあ、無い物は買うこともできませんので潔く諦め、その足で煙草屋さんに向かいました。

そして買って来たのが――。
JBR・バニラです!

プエブロを作っている「PöschlTobacco」の商品です。
読み方はペシェルタバコでしょうか。
まったくと言ってよいほど縁もゆかりもない言語なので読み方すら分かりませんが、とにかくとても凄い会社のようで嗅ぎ煙草市場のシェアが50%もあるそうです。
まあ、嗅ぎ煙草は嗜みませんが……。
それでも、そのような会社が出した新銘柄の煙草となれば美味しいに違いありません。
大いに期待しています。

価格:740円
内容量:30g
グラム単価:24.6円

外観

パッケージには「JBR」と「Vanilla」というふたつの単語が慎ましやかに綴られています。
とても質素なデザインなのですが、質実剛健という言葉もありますし、外見だけで判断するのは早計というもの。世の中には外見ばかりで中身が伴っていない商品も沢山あります。それと同じようにどれだけパッケージが良くても美味しくない煙草もあるはずなのです。
つまり、パッケージが微妙でも喫味が良ければ何も問題はありません!

と、割り切ることができれば良いのですが……。
あまりにも簡素すぎるパッケージですと、これほどまで心が揺さぶられないものなのかと感慨にふけっています。

ちなみに、「JBR」は「J.BRUMFIT & RADFORD」の略です。
このJBRはイギリスの煙草会社のようで、ライセンス自体はJBR社が持っているそうなのですが……。
検索してもそれらしい公式サイトが出てこないので良く分かりませんでした。

喫味

それでは早速、巻き巻きして嗜んでみたいと思います。

煙草に火をつけて、軽く吸い込むと――。
まるで非着香系の煙草を嗜んでいるようなずっしりとした重い煙が口の中を満たし、少し遅れてからバニラの香りと甘味が広がります。

最初に嗜んだときは想像していた喫味とあまりにも違ったので、思わず小首を傾げてしまったのですが、先入観を捨てて嗜むと――。

とても美味しいです!

バニラ着香のシャグと言えば強い甘味と美味しそうなバニラの香りと相場が決まっているものだと思っていたのですが、この煙草はバニラの香りよりも煙草葉の香りを強く感じます。
むしろバニラはおまけです。

また、他のシャグよりも喫味が重いような気がします。
気がするだけなので何の確証もないのですが、嗜んでいるときに重いかもと普段でしたらあまり思わない感想を抱いてしまいました。
まあ、その日の体調や気分によって変わるものなので全く当てにはなりませんが、それを踏まえたとしても重い喫味だと思います。

結論

わたしの保存の仕方が悪くて、香りが飛んでしまったという可能性も否めません。
ですが、それでもバニラの香りは抑えられていると思いますので、着香系を嗜み続けて飽きてしまう方でも最後まで楽しく嗜める煙草だと思います。
そのような意味でも常喫に向いている煙草なのかな、と。

また、JBRはバニラの他にブルーベリーミントとツーアップルも一緒に発売したのですが……。
二の足どころか三の足を踏んでしまい購入を躊躇ってしまいました。
あまり慣れ親しんでいない着香に手を出すというのは、それなりに勇気が必要なのです。

とは言え、JBRバニラはまた購入してみたいなと思えるほど美味しいシャグでした。