先週の“洋館偵察”から一週間。
わたしは、とある路線の高架下のとある場所で寝泊まりしています
しかし。
その場所の写真は、今回ブログに載せられません
なぜなら。
洋館偵察に(デートのつもりだったので)よろいを着ていかなかったため、洋館の住人にガッツリ顔を見られてしまったからです
「あいつ、キャットタワーの近所に住んでる奴じゃん」ってバレてるかもしれないので、もう自宅にも帰れません
…………。
こんなことなら。
素直に、案山子天使といっしょに洋館偵察に行けばよかった……
※完全に自業自得です。
こんなことなら。
案山子天使に、電話でひどいこと言わなきゃよかった……
彼には、もう会えません……。
もう、何もかも終わりです……。
※わたしは“人生の分岐点”で、不正解を選びつづけながら生きています。
…………。
……。
そんなこんなで。
天涯孤独の身となったわたしは、ふらふらと洋館南駅の駅ビルに来ました。
ここに、案山子天使は居ません。
彼がまだピザ屋さんのお手伝いに行ってることは、確認済みです。
お店に無言電話を300回掛けました
※刑法233条“業務妨害罪”にあたります。
駅ビルの3F駅職員室に置いてある樽(たる)。
この中には、“洋館攻略のための武器”がいっぱい隠してあるのです
本当なら、ここで案山子天使と「こっちの武器の方が似合うよ~」とかキャッキャ言ってたはずなのに……
武器を前に、何をしているのかというと
今から、ひとりで洋館に“殴り込み”に行きます。
その準備のために、ここへ来たのです……。
そうすれば。
案山子天使が心配してくれるから
※完全に病んでます。
「遠くから攻撃できる“クロスボウ”は、ぜったい持っていくとして……」
ふだん使っている“ふつうの鉄の剣”では心もとないので、“魔法付きの剣”を持っていくことにします
わたしが所持してる魔法付きの剣は、洞窟とかで見つけた宝箱に入ってたのをくすねてきた3本しかありません
魔法がいちばんたくさん付いてる剣を持っていきたいところですが……。
もったいないので、2ばん目に魔法が付いてる剣をもっていくことにします
出発する前に。
「ひとりで洋館に行く」って、案山子天使にメールを送って……
それから、駅ビル1Fのバーに書き置きを残しておきます。
地図の裏に弱々しい字で「さようなら」と、一言だけ……
ひとりで行く → 心配される
意味深な書き置き → 心配される
これで、彼のハートを鷲づかみです!
※好きになってもらう努力ではなく、心配してもらう努力をしてしまうわたしは、幸せの道ではなく修羅の道を進みつづけるのです。
…………
……
さてさて。
まずは、洋館の入り口を見つけないといけません
※よゐこさんは入り口が見つけられず、壁を破壊して侵入してました。
偵察に来たときは左から回ったので、今回は右から回ってみます
木の間に見える赤いのは、巨大きのこです
「木がいっぱいで薄暗いなあ……」
あった 入口です
ここで。
念のためにもう一度、案山子天使にメールします。
「なんか熱っぽい。でも、ひとりで洋館行くね(T_T)」ピピッ
これで“彼から心配される度”は、さらにアップです!
※“うざがられ度”が死ぬほどアップしていることに気付かないわたしは、修羅の道のド真ん中を歩いています。
念のためにもう一度……。
「今から洋館入るけど、止めないでね(T_T)」ピピッ
※ここで「怖いから、いっしょに来て」と素直にお願いできる女子が、幸せな道を歩けるのです。たぶん。
…………
……
正面に、おおきな階段が見えます
右見て……
左見て……
安全を確認したので、2Fに上がります。
拠点の1Fをうろうろしてるような小物は、完全無視です~
目指すは敵のボス
わたしは“面倒なことは先に終わらせて、あとは死ぬほどだらだらするタイプ”なのです
…………
……
2Fも左右に分かれています。
「ど~ち~ら~に~し~よ~う~か~な♪ か~か~し~て~ん~し~の~言~う~通~りっ♪」
こっち側からまわることに決まりました。
いきなり、部屋はっけん!
部屋の中は、まっ暗です……。
すばやくたいまつをセット
おおきなベッドと暖炉(だんろ)みたいなのがあります
※洋館は難破船と同じように“ランダムで生成”されるので、洋館によって部屋の位置も数も種類も違います。
「通報される前に、次に行~こおっと♪」
長い廊下の左右に部屋があります……。
「案山子天使の利きうでが“右”だから、右の部屋から探索しよう」
右の部屋は……、なんにもないです。ガラ~ンとしてます
さっきの部屋と同じように、たいまつを……
「わあ!」
※こういうときに可愛く「キャ~」と驚くことが出来る女子が、幸せな道に進めるのです。たぶん。
って、言ってる場合じゃありません
偵察しに来たときに見た悪者です
斧、持ってます めっちゃ笑ってます
「ころされる~」
つづく