暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

場所

2020年09月18日 | 古民家
 チリチリと聞こえて来る虫の話し声は・・・
足元に転がる雑草の中からも・・・トロンと垂れた稲穂が広がる田んぼの畔からも・・・
暗闇が盛り上がる、大きな森の中からも聞こえて来ます・・・。

昼間の雑木林や深い森は温かく人を引きつけ・・・差し込むおひさまの明かりは夢見心地な景色を写してても・・・
夜の木々は、人を寄せ付けない不思議で包まれ・・・
恐れや闇をまとった大きな森になる・・・。
人がむやみに立ち入れない場所があるから・・・見えないけれど、継がれて来た境界線があったから保たれていた平穏・・・
恐れを忘れた多くの暮らしは・・・大きく傾いて行きました・・・。

迷信や伝承・・・曖昧に何気なく語り継がれて来た口伝が途切れ始めたのは・・・
日本らしい暮らしもなつかしい昭和の初めの頃・・・?(個人的な見解です。)
素朴な暮らしがあって感じる物語は・・・効率を求める社会から取り残されて、次の世代に継がれる事無く多くが消えてしまいました・・・。
人為的になくして来た歴史もありますが・・・作られた昔話や童話も自然の中で感じ得る大切な想いが詰まっています・・・。
古民家は、今も残る大きな学びの教本で・・・リアルな学びの場だと思います。




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