自然に敬意を示し・・・畏敬の念もあり、畏怖も覚える存在・・・
日本のやおろず(八百万)の神、の考え方・・・万物に命が宿る・・・
すべてに感謝する意味では・・・とても良い考え方だと思っています・・・。
そんな中でも、杉や檜は神社やお寺の廻りを囲み・・・お社を守るように森となっています・・・。
ご神体・・・ご神木として参道にも立派な巨木が立ち並んで・・・神秘的な感じがしますが・・・
どうして杉や檜が多いのでしょうか・・・?
環境として・・・杉や檜が多く育っていた自然の成り立ちもありますが・・・
杉は成長が早く・・・巨木が多い杉材・・・大口径の柱としても使われ・・・
木目がまっすぐ通っていて、加工道具が拙い頃・・・・鉈などでまっすぐ割れて加工しやすかった・・・
心材部分の赤身の油分が多く・・・耐久性に優れているなどの理由があります・・・。
ご神木として見られているのは、樹齢が極端に長いのも特徴で・・・縄文杉(屋久杉)などは樹齢7000年超えもあるそうです・・・。
檜が特別なのは・・・杉よりも成長が遅い分密度があって強度あり・・・
伐採から強度が少しづつ増して・・・200年過ぎた辺りからから徐々に強度が減っていくそうです・・・。
1300年前の檜の材が・・・伐採時と同じ強度・・・と言うほど特殊な木材です・・・。
何より、独特な芳香・・・防虫効果もあり、癒し・リラックス効果もある香りが特徴的です・・・。
節が目みたいで怖い・・・虫に見えて気持ち悪い・・・
傷がつきやすい・・・シミが目立つ・・・割れたり隙間が空いてみっともない・・・
無垢材の良さを理解頂いていない方々の多くの意見です・・・。
修学旅行で多くの方が見て・・・体験した「鴬張り」通路・・・・有名なのが二条城ですね・・・。
不審者発見の防犯装置と説明を受けた方も多いと思いますが・・・実際は・・・
床組の構造で、年数が経過すると・・・金具と木材が擦れ、音が鳴ってしまうようです・・・。
床鳴きはクレームとして毛嫌いされるのに・・・鴬張りは、心地よいと言われる・・・・
人の感覚は受け取る方の意識で、良くも悪くもなるものです・・・。
・・・合板の表面だけきれいな床材が張られた床がギシギシなると不快で・・・
無垢の床がギシギシ鳴っていると味がある・・・そんな風には思えないでしょうか・・・?
自然のモノに安堵を覚える・・・その感覚は間違っていないと思います。