子どもが誤飲・火傷・ケガをした時の応急処置は?
子どもは興味があるものは触ったり口に入れたりします。
お父さんやお母さんは常に緊張の糸を張って見守っていますが、お家では家事などをしていて少し目を離したりもします。その時に、子どもは誤飲やストーブを触ったり、思わぬケガをしたりします。
そういった時に、少しでも性格の応急処置ができるように、いろいろな方法をご紹介します。
異物を飲んだり誤飲したときは
子どもは口に入れることが多く、小さいものは誤って誤飲してしまうこともあります。
異物が口の中にある場合は、指でかき出して取り出すことができますが、その際は喉の奥に押し込んでしまわないようにしましょう。どういったものでも大量に飲んだ場合は処置をした後は、すぐに受診するようにしましょう。
危険な異物と対処法
品名 | 応急処置 | 処置後 | |
---|---|---|---|
飲ませるもの | 吐かせる | ||
たばこ (2cm以上は危険) |
何も飲ませない | 吐かせる | すぐに病院へ |
灰皿の水 | |||
農薬・殺虫剤 | 吐かせない | ||
灯油・ベンジン・シンナー・ガソリン | |||
マニュキュア・除光液 | |||
ガラスの破片・釘・ヘアピン等 | |||
ボタン電池 | |||
漂白剤・かびとり剤 | 水・牛乳を飲ませる | ||
トイレ用洗剤・タイル用洗剤等 | |||
医薬品 | 吐かせる | ||
香水・ヘアトニック | 病院へ | ||
芳香剤・消臭剤 | |||
ナフタリンなど防虫剤 | 水を飲ませる(牛乳は×) |
このように吐かせていいもの・悪いものがあり、また水や牛乳などを飲ませるものもあります。ただ、どんな異物でも飲み込んだ場合は、必ず病院を受診するようにしましょう。
火傷をしたときは
火傷をした時は、しっかりと冷やすようにしましょう。流水で患部を最低20分~30分ほど冷やしてください。
衣類を着たまま火傷をした時は、服の上から冷やすようにしてください。こちらも最低20分~30分以上は冷やすようにしましょう。
衣類を着たまま火傷をした際は、衣類が皮膚にくっついていることがあります。その時は、無理に脱がさず、冷水を十分にかけて冷やしてから急いで病院へ行くようにしてください。もちろん冷やしている間に救急車を呼ぶことも大事です。
火傷でも大至急病院へ行く症状
- 顔、頭、関節、手のひら部分を火傷した時
- 広い範囲を火傷した時
- 火傷部分が白くなっていたり黒くなっている時
頭を打ったときは
子どもはテーブルなどの下に潜り頭を打つことが多いです。頭を打っても、その後すぐに元気よく泣いたり、気になる症状がない場合は、自宅で安静にして経過をみましょう。もし、気になるようであれば、診療時間になってから受診するようにしましょう。
ただ、様子がおかしいと感じたらすぐに病院で受診するようにしてください。
頭を打っても大至急病院へ行く症状
- 意識がない
- 痙攣を起こしている
- 何回も嘔吐する
- 打った部分がへこんでいる
- 出血があり止まらない
擦り傷や切り傷のときは
小さな擦り傷や切り傷は、水道水でキレイに洗い消毒などをして傷用パッド剤や絆創膏で傷口から菌が入らないようにしましょう。
ただし、傷口の周囲が赤くなったり痛みが続く・膿があるなどの症状の場合は病院へ行くようにしてください。
病院へ行く症状や状態
- 深い傷の時
- ガラスや釘が刺さっている
- 出血が止まらない時
鼻血が出たときは
多くの場合、鼻をいじったりひっかけたりして鼻血がでることが多いです。まずは、座って顔を下に向けて綿球やティッシュペーパーを鼻の中に入れて鼻を積まんで10分ほど圧迫しましょう。
病院へ行く症状や状態
- 10分ほど圧迫しても止まらない時
- 鼻血を何度も繰り返す時
- 顔色が悪い
- 青あざが身体に多く見られる時
子どもの行動は予想外
子どもはお父さんやお母さんが一瞬でも目を離した時に予想外の行動を取ったりします。危ない場合は、必ず止めたりすることが大事ですが、もしもの時を考えてある程度の応急処置なども覚えておくようにしましょう。
また、小さい子は、よく転んだりもします。何か物を持ったまま走り回ると転んだ時に、ケガをしたり火傷をしたりすることもあるので、出来る限り注意してみるようにしましょう。
誤飲に関しても、なにを口にしたのかが分からない場合は、子どもの様子を見ながら病院へ相談するか受診するようにしてください。
お父さんやお母さんの行動で少しでも早く良い応急処置と受診をすることができます。こういった知識を持っておきましょう。