祈りが花開くとき
2019年8月8日の真昼間、私は東京ドーム近辺の「Hi!」というオブジェを見つめて一人佇んでいた。友人を待ちながら、オブジェを背景に写真を撮っている(主にHiHi Jets担の)人々を見つめて、この人たちと同じ空間を六時間後には共有するのか、と不思議な感慨に浸っていた。
時は遡り、前夜私はなかなか寝付けずに、THE ALFEEの音楽を聴いていた。彼らの曲は時に頑張る人の背中を押すが、夢を断たれた人には残酷だ。「祈り」という曲の一説にこのような歌詞がある。
「夢を繋げられる力はあるか」
夢を繋げるためにも「力」は必要なのだ、そして、時には「運」も。
なぜか感傷的になってNow Playingを呟くなどしてしまった。
#NowPIaying
— 秋百合 (@akiyuri_stlover) 2019年8月7日
祈り/THE ALFEE
「夢を繋げられる力はあるか」https://t.co/r6tx97Bw1l
その不安は、思わぬ形で裏切られることになる。
友人と合流した私は、グッズのプレ販売で購入した代行品を渡したり、他の友人と会ったりするなど有益な時間を過ごす一方で、暑さにやられかけてカラオケに駆け込んだ。高校時代のテスト終わりによく利用したチェーン店で、東京でこの店を見るのは初めてだった。高校生の時に作成したメンバーズカードは有効期限切れになってしまっていて、店員さんの手によってゴミ箱へと消えていった。
カラオケでは「歌ってほしい」シリーズや「イメソン」シリーズなどオタクらしい選曲でひとしきり楽しんだが、「祈り」は歌わなかった。
そして、友人と私は同行者との合流時間を迎え、戻った東京ドームには人があまりにも集まりすぎていた。携帯のキャリアによっては電波が不安定になっており、待ち合わせにも一苦労な状況であった。
入場し、視界の目の前にはバックステージ。横から花道が広がっており、左右にジュニアマンションがそびえたつメインステージまで続いていた。ほぼどっ正面の一階席。同行者を拝んだ。
開演までなぜかカメラに抜かれまくるうちわを掲げたオタクたち。「猪狩蒼弥」四連が抜かれた時が歓声の最高潮だった。私も笑いすぎて始まる前からテンションはマックスになっていた。
ジャニーズJr.祭の開演は突然の映像から始まった。Jr.SPに他のグループと同様のアー写が登場したことが嬉しかった。そして、SixTONESとSnow Manだけ各個人の顔が大写しで紹介され、この公演における主役が彼らであると悟らざるを得なかった。
華々しくステージは進行し、様々なグループが憧れの舞台に目を輝かせているように見えた。Jr.マンションは初心者には難易度が高く、全く個々人の判別がつかなかった。花道をありとあらゆる人々が走り抜けていく様子をワーワー言いながら見ていた。DD炸裂でペンライトの色はどんどん変わってしまった。初めて目の当たりにした宇宙SixとMADEのパフォーマンスには鬼気迫る貫禄を感じた。
一区切りあってからのMC。隅から隅まで新告知だらけで度肝を抜かれっぱなしで、頭がひとしきりぼやぼやしたところで、その瞬間は訪れた。
SixTONES、Snow Man、2020年同時CDデビュー決定。
それを告げる直前の彼らの顔には、喜びよりも決意がみなぎっていた。
彼らには夢を繋げられる力があったのだ。
少しでも彼らを疑った自分を恥じた。
ただ信じて、ついていけば良かったのだ。
その日は愕然としたまま、友人に声をかけてもらって正気を取り戻し、帰路についてAぇ!groupの出演する夜会を見たが、眠気はなかなか訪れなかった。コンサート後に出た報道も踏まえて清濁合わさった感情の渦巻きに飲み込まれそうになっていた。彼らに倣って(ではない)専用のInstagramとWeiboを開設して山下智久先輩や木村拓哉先輩もフォローを決め、SixTONESチャンネルのティザーに深夜テンションで日本語字幕をつけて、ようやく布団に入った。
一晩明けて、それだけの単純な話だったと気が付けば、あの場で感じた様々な感情の全てを許して、一人の私という人間に受け入れられると確信した。
これからも終わらない夢を見せてくれると、ただ信じてついていくだけなのだ。
Amazing!!!!!!な彼らに。
諸事情あってパソコンの下に7 MEN 侍タオルを敷きながらすとらじを見ていたら、金曜日にの後任が彼らに決まって、結構な大声が出たSixTONES出の事務所担より愛を込めて。バナさんが世間に見つかるのが楽しみです。
秋百合 (@akiyuri_stlover) • Instagram photos and videos