レジスタントスターチとセカンドミール効果
そもそもセカンドミール効果とは
セカンドミール効果とはそのまま読むと2番目の食事の効果ですが、今食べた食事が次ぎの食事に効果を発揮する、といった意味になります。
例えば朝食で食べたものが次ぎの食事、ランチの際に効果を発揮するのがセカンドミール効果です。
ここで注目されているのは血糖値の上昇です。糖尿病などで注目される血糖値ですが、いかにその上昇を緩やかにさせるか、ということが重要だといわれています。セカンドミール効果はこの血糖値上昇を緩やかにされることが期待されているものなのです。
セカンドミール効果の仕組み
どうしてそのようなことが起こるのでしょうか。セカンドミール効果を発揮するのは短鎖脂肪酸です。この短鎖脂肪酸が腸にあるとGLP-1という消化ホルモンを分泌してくれるのです。このGLP-1という消化ホルモンですが、インシュリンと同じく血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。
そして最初の食事の時にこの短鎖脂肪酸を含む食べ物を食べておけば、次の食事の際には腸にGLP-1がありますので、インシュリン分泌より先に血糖値の上昇を緩やかにしてくれるというわけです。
セカンドミール効果を発揮させるには
セカンドミール効果を発揮させるには短鎖脂肪酸を含む食べ物を食べないといけません。腸内で短鎖脂肪酸を作り出すためには食物繊維、特に水溶性の食物繊維が必要になってきます。
その代表選手がレジスタントスターチです。レジスタントスターチには水溶性の食物繊維が多く含まれているので、それだけセカンドミール効果も期待できるということです。
レジスタントスターチは、調理した豆であったり、冷めたゆでジャガイモによく含まれています。また白米、玄米に限らず冷めたお米であればレジスタントスターチが含まれます。できたてではなく、作ってから少し時間をおいたおにぎりなどがおすすめということですね。
普段から水溶性食物繊維を食べておこう
水溶性の食物繊維を普段から多くとっておけば、常にセカンドミール効果を得ることが期待できます。食物繊維というとどうしても便秘対策のようなイメージがありがちですが、便秘以外にもこういったいいことがあるということで、普段の食事に積極的に取り入れていきたいものです。
水溶性食物繊維を含むのはヌルヌルした食べ物です。オクラ、ワカメ、納豆などを食べておくようにしましょうね。