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『声優魂』(著者:大塚明夫さん)の感想です。
声優魂 (星海社新書) [ 大塚 明夫 ] 読んだきっかけは、この本の著者による、声優に関する連載記事(確か、東洋経済オンラインの記事)をネットでたまたま読んだことです。 声優の裏側に興味を持ち、本を購入しました。
著者は、1959年生まれの、声優・俳優である大塚明夫さん。 声優としては、30年以上活躍していらっしゃるようです。
「声優は自分で仕事を作れない」 「ほとんどの声優はローンが組めない」 「「声優になりたいから声優学校へ」という勘違い」 など、声優の現実を知ることができる内容が多々あります。
「女性声優の場合、洋画吹替えの世界に限らず、こうした年齢競争がより過酷です。二十代になっただけで売れなくなってしまう子もいるくらいです。」 については、女って損だよなぁと思いました。
「芸能人が吹替えをやって何が悪いのかわかりません。」 については、私は芸能人ではなく、やっぱり声優さんに声をあててほしいなぁと思います。
私は小学生の頃から、アニメのエンディングで声優さんの名前を見て、「この声優さんは、あのアニメのあのキャラクターもやってる人だ!」とチェックしていた声優オタクでした。
そのように声優さんが好きだったからこそ、芸能人よりは声の演技のプロである声優さんに、という気持ちが大きいのかもしれません。
著者が述べる 「結局のところ、声優だろうが芸能人だろうが、「良い芝居ができるかどうか」がすべてなのです。」 については、その通りだと思います。 芸能人でも、声をあてるのが上手な方もいらっしゃるでしょう。
しかし私が今まで見たアニメや洋画では、芸能人の上手とはいえない演技によって、作品に集中できないことが何度もありました。
声優としての演技が上手かどうか心配な芸能人より、声優として活動している方にお任せしたほうが、上手な確率は高い気がするのですが……。
「駄目な声優も大勢います。」とは言っても、あくまで私は、まだ声優さんのほうが良いなぁと思います。 とにかく、アニメや洋画を、芸能人の演技にヒヤヒヤしながら見るのがイヤなのです。
少し熱くなって書いてしまったでしょうか。
声優を目指しているかどうかにかかわらず、興味がある人はもちろん、自分の身近に声優を目指す人がいれば、その人におすすめすべき本です。
気になる方は、東洋経済オンラインの記事が無料で公開されていますので、まずそちらから読んでみるのもいいかもしれません。 (現時点で5つの記事が公開されています。)
大塚明夫「声優の大多数が仕事にあぶれる理由」 2019/12/30の記事 https://toyokeizai.net/articles/-/321702
声優に憧れる人が知らない「厳しい収入事情」 2020/01/04の記事 https://toyokeizai.net/articles/-/321704
大塚明夫「プロ声優と素人を分かつ決定的な差」 2020/01/11の記事 https://toyokeizai.net/articles/-/321707
大塚明夫「声優として生き残れない若者の特徴」 2020/01/25の記事 https://toyokeizai.net/articles/-/323617
大塚明夫「声優を夢見る若者が陥りがちな失敗」 2020/02/16の記事 https://toyokeizai.net/articles/-/323636 声優魂 (星海社新書) [ 大塚 明夫 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.02.23 07:00:12
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