【警告】ドル円レートに異変-円高時代の到来か?

こんばんは。庶民派アラフォー弁理士です。

今週末より金、銀、ビットコインが暴騰しております。特に、ビットコインは今年の5月に半減期を迎えたところですので、更なる価格の上昇が見込めそうです。

しかしながら、金、銀、ビットコインが上昇している根本的な理由は、ドルの価値が毀損しているためです。金、銀、ビットコイン、円、ドルは全て通貨と捉えるのが妥当です。ですので、金、銀、ビットコインへの投資は株式投資というよりかはFXに近いのです。

これら通貨の上昇余力の順番は以下となると考えています。

ドル<円<金<銀<ビットコイン

上記理由については過去のブログでも散々書いていますので、そちらを確認してください。

【疑念】株価は底打ちか?債券、株式、金、銀、石油ごとに比較検証

さて、歴史を振り返ると、金価格が上昇すると円高となる傾向があります。金価格の上昇=ドル価値の毀損となるからです。勿論、日銀がFRB以上に金融緩和を推し進めれば、今後の円高は緩和されるかもしれませんが、実際にはそうはならないはずです。

従いまして、今後FRBの更なる金融緩和に伴い、金、銀、ビットコイン、円の価格は上昇する一方で、円ベースの国債や米国株の価格は下落する可能性が高いのです。

以下に現在のドル円チャートを示します。

ドル円チャート(trading view)

ドル円チャートはアベノミクス以降のトレンドをブレイクアウトしているように見えます。つまり、トレンドが円高ドル安に転換したと考えられます。

今後、コロナショック&円高ドル安により、日本の製造業は大打撃を受ける可能性があります。その場合、弁理士業界が甚大な悪影響を受けることは容易に想像できます。

また、円ベースでの労働者の年収が大きく下落する一方、ドルベースでの年収は横ばい若しくは微増となると思います。

ドル円レートを決めるのは、米国債の実質金利と日本国債の実質金利との間の差分となります。実質金利とは国債利回り-インフレ率となります。当該差分が大きくなれば、円安ドル高となり、当該差分が小さくなれば、円高ドル安となります。

一方で、金価格も米国債の実質金利に連動します。米国債の実質金利の上昇=金価格の下落となり、米国債の実質金利の下落=金価格の上昇となります。

次に、米10年国債の金利と日本10年国債の金利との間の国債金利差とドル円レートの推移を以下に示します。

青色ラインは米10年国債と日本10年国債との間の国債金利差、オレンジ色ラインはドル円レート

上記より青色ラインの国債金利差とオレンジ色のドル円レートには相関関係があることがわかります(金利差縮小→円高、金利差拡大→円安)。正確には日米のインフレ率差を考慮する必要がありますが。

次に、ドル円レートを国債金利差で割った値(ドル円レート÷国債金利差)を以下に示します。

ドル円レート÷国債金利差

上記チャートより現在のドル円レート÷国債金利差の値がオーバシュートしていることが理解できるかと思います。これは何を意味しているのかというと、理論上のドル円レートに比して現在のドル円レートが桁違いに円安であることを示しています。現在の国債金利差に基づけばドル円レートは70円台であってもおかしくはないのです。

つまり、上記データ分析が正しければ、今後大きな円高ドル安となるはずです。つまり以下のような状況が今後起こる可能性があります。

ドル<<円<<<<金<銀<ビットコイン

ということですので、私のポートフォリオの米国債ETFであるBNDは本日売却することにしました。今後は売却したドルで金ETFと銀ETFの押し目を狙う予定となります。

米国債ETFは円高により円ベースでの価値が今後大きく毀損する可能性が高いためです。

本日の記事はここまでとします。

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