【必見】メーシーズ(Macy’s)の配当利回りは驚愕の10%-今後の株価の展開はどうなるか?

こんばんは。庶民派アラフォー弁理士となります。

最近の米国株価の動向については目を見張るものがあります。バフェット指数(株の時価総額÷名目GDP)は過去最高値を示しており、米国株は現在超割高水準となっておりますが、株価はそれを嘲笑うかのように最高値を更新しております。ちなみに現在のバフェット指数は147となり、暴落水準の100よりも47%高い水準となります。

これからの米国株の展開には要注意となりますが、バブル相場というものは以下のようにして醸成されていくものと考えます。勿論、最終的な結末には暴落が待ち受けています。

「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」

S&P500の株価推移(macrotrendsより引用)

さてこんな状況の中、今回は米国最大の百貨店であるMacy’sの株価について簡単にご紹介します。今回の記事は短いです。

Macy’sについてはテキストでご紹介するよりも以下の動画を見て頂けたほうが理解が早いかと思います。

Macy’sを筆頭とする実物店舗(特に、デパート業界)は、現在Amazon等により大苦戦を強いられております。また、ミレニアム世代はオンラインでの買い物がデフォルトとなっているため、デパートで買い物をする客が高齢化しているのですね。この傾向は日本のデパート業界にも当てはまるかと思います。このため、将来的な成長が見込めないデパート業界の株価は軒並み下落しているといった現状があります。一方で、同じ実物店舗を展開する量販店であるWalmartやTargetの業績及び株価は現在絶好調となります。

Macy’sの株価は以下のように2018年6月の40ドル付近から現在15ドル付近まで下落しております。株価はここ1年半余りで約63%近くも下落しているのです。

さらに、現在の株価は、 2015年の高値70ドルから約80%下落しています・・・。これが個別株の購入の怖さでもあるのです。このような株を中長期的に集中投資すると目も当てられない悲惨な結果となるのですね。

Macy’sの株価推移(macrotrendsより引用)

通常ですと、こんな恐ろしい株は購入しないのが賢明なのかもしれませんが、現在の同社の株価はあらゆる指標により投資妙味があります。

特に、減配は囁かれているものの、現在の株価15.3ドル、配当金1.51ドルにおいて、配当利回りは驚愕の9.8%となるのです。

所謂、逆張り投資とはなりますが、検討の余地があると私は考えています。

メーシーズの売上推移

次に、同社の売上の推移は以下となります。2015年前半までは売上は順調に増加しており、その頃には株価はピーク値である70ドルに達しました。しかしながら、それ以降は同社の売上は右肩下がりとなっております。

Macy’sの売上推移(macrotrendsより引用)

メーシーズ株のPER推移

次に、同社の株の株価収益率(PER)の推移について示します。PERは2010年から2017年の間には11倍から15倍のレンジで推移していたものの、2017年後半よりPERは1桁台に突入しております。現在メーシーズ株のPERは5倍を割り込んでいます

Macy’sのPER推移(macrotrendsより引用)

また、同社のEPSの推移を数値で示すと以下となります。2018年のEPSは大きく増加したものの、同社のEPSは2~3ドル台で推移しております。

Years EPS
2019 $3.56
2018 $5.10
2017 $2.02
2016 $3.22
2015 $4.22
2014 $3.86
2013 $3.24
2012 $2.92
2011 $1.98
2010 $0.78
2009 ($11.34)
2008 $1.97
2007 $1.81
2006 $3.24
2005 $1.93

メーシーズの配当利回り

同社の株の配当利回りの推移は以下となります。

Macy’sの配当利回り推移(macrotrendsより引用)

現在、同社の株価は大きく下落している一方で、同社の株の配当金は2012年以降年々増加しております。このため、現在の配当利回りは約9.85%となっているのです。ちなみに、2010年時点では同社の株の配当利回りは1%程度でした。

また、配当原資となる来年度の予想EPSが3ドルを下回るものの、配当金1.52ドルを超えることはなさそうです。しかしながら、同社の配当金の減配リスクは大きいかと思われます。同社の2019年度のQ3決算の結果を受けて、現在の超高水準の配当金を見直すとも受け止められるコメントがなされております。

まとめ

今回は不人気且つ超高配当銘柄であるメーシーズについてご紹介させて頂きました。2020年台のテクノロジーの主役の一つは自動運転による物流革命と言われています。これにより配送コストが抑えられAmazonを筆頭とするオンラインモールがさらに躍進する可能性があります。さらに、実店舗にはWalmartやTarget等のライバルがおり、従来型の百貨店であるメーシーズは益々苦境に陥ると予測されています。この悲観的な将来予測により同社の株は徹底的に売り込まれています。

このような将来悲観により同社の株価は非常に割安水準となっています。筆者の考えでは、現在の悲観ムードは行き過ぎなような気がいたします。

今日のところはここまでとします。それでは今週も頑張りましょう。

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