地方創生における「ニュータイプ」 | 地方創生のよもやま

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「ニュータイプの時代」を読んで、地方創生がらみで考えたこと
その1 地方創生分野における問題設定について
【オールドタイプ】
・問題が与えられるのを待ち、正解を探す
【ニュータイプ】
・問題を探し、見出し、提起する
(P36)
地方創生の現場でも、人口の減少及びそれに伴うさまざまな課題は山積しているものの、それらの解決に向け、取り組むことができる具体的なものとして問題が提起できているケースは必ずしも多くない。
一方、一定の成果を出している地域は、あるべき姿をビジョンとして明確に描き、共有されてその実現に向け地域で取り組むことができているところが多いように思われる。
 
地方創生の課題はプレイヤー不足といわれる。
他所での成功事例から取り組むべき問題は明確で、後はやる人の問題と思われるかもしれない。
が、それではただ与えられた問題に取り組んでいるに過ぎないのではないか。
 
実際は、地域に合った形での問題提起ができていないからこそ、取り組む人が現れないのかもしれない。
成功事例はただの事例であり、参考にし徹底的に真似るのは重要だけれど、地域に合った形で適切に問題設定をやり直すことがやはり重要なのだろう。

 

 

その2 関係人口の成果指標について

【オールドタイプ】
・目標値を与え、KPIで管理する。
・「役に立つ」で差別化する。
・量的な向上を目指す。
【ニュータイプ】
・意味を与え、動機付ける。
・「意味がある」で差別化する。
・質的な向上を目指す
(P78、P109、P176)
関係人口の成果指標をどう設定するかということが、関係人口を議論するいろんな政府会議でも議題となっているが、なかなか明確な答えが出せていない。

 

関係人口の取組は、まさに意味を創造する取組である点を踏まえると、生まれた「意味」を数値化することはできないのだから、成果を測るのをKPIといった量的指標のみに頼ること自体が不適切ということになる。
関係した人数や行動量を補足指標として使うことは可能だろうが、あくまで補足指標だということをわきまえて使う必要がある。
 
 
取組の成果を客観的に示すことが困難としたら、どうやって理解してもらうか。
 
取組の効果を、数字ではなく、実際に「感じてもらう」ための仕掛けが重要なのかな、というのが最近考えているところ。

 

 

 

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