エクセルで楽々校務

学校現場で使えるエクセルファイルや小技の紹介をしています。掘り出し物があるかもしれません。あと、今までの実践での疑問点もつぶやきます。

imeユーザー辞書作成で、児童名2文字、教職員1文字入力ができる

勤務校でリースパソコンの入れ替えがありました。ある先生が画面を見つめながら作業。

辞書登録どやってやるんでしたっけ・・・?

・・・ってやりますって説明しました。

結構使ってくれてるんだな。

 

うちの学校は、IMEユーザー辞書をつくっています。

1文字打てば教職員の名前、2文字打てば児童の名前が変換候補に出てきます。

以前はATOKでやっていたのですが、今後ATOKが入らないことが判明。

今年度からはIME辞書で前記の機能を実現しています。

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【作業手順】

【作業1】 児童名簿、教職員名を「タブ区切り.txt形式」に変換する作業

① 全校児童の漢字、ふりがなの名簿を、CSVかエクセル形式で保存する。

 ・ この時点では、列の順が、

  漢字氏名→ふりがな(ひらがな)になっているようにする。

② ①のデータを、「01 児童氏名一括変換textファイル作成(IME用).xls」の

 「①児童データ入力」に貼り付ける。

★「01 児童氏名一括変換textファイル作成(IME用).xls」

 

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児童名簿を貼り付ける

③ シート「①-2」に2文字変換用データが作成される。

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シート①-2

④ ③のシートを(タブ区切り.txt形式)で名前を付けて、「ime-jidou」で保存する。

(すべてのファイル名は、半角英数を使うこと!)

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ime-jidouテキストタブ区切りで保存

 

⑤ 同様に、シート「②教職員データ入力」に教職員名を入力すると、

シート「②-2教職員IME辞書」に変換用データが作成されるので、(タブ区切り.txt形式)で名前を付けて、「ime-syokuin」で保存する。

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シート②

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シート②-2

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ime-syokuinテキストタブ区切り保存

 

⑥ 上記④、⑤で作成したテキストファイルを合体して貼り付け、テキスト(タブ区切り)の形式で、名前を付けて保存で、「ime-dic」という名前を付けてデスクトップに保存する。(年度が変わってもファイル名は変えない。)

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テキストを合体させる

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ime-dicで保存する

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【作業2】★【作業1】で作成したテキスト形式ファイルを、

     IMEユーザー辞書ファイルに登録する作業

 

   <準備> 【作業1】で作成した「ime-dic」を、全職員に配付する。

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① 全職員は、配付された「ime-dic.txt」ファイルをデスクトップに保存する。

 

② 自PCのデスクトップで、IMEを日本語変換モード「あ」にしてから、

【CTRLキー + F7キー 】を押すと、単語登録画面が出てくる。

  左下の「ユーザー辞書ツール」を押す。

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CTRL+F7

 

③  上のバー内で、「ツール」 → 「テキストファイルからの登録」 をクリックする。

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「テキストファイルからの登録」をクリック

 

④  デスクトップに落とした「ime-dic.txt」を選択し、開きます。

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単語が登録される

⑤  単語が登録されます。ウインドウを閉じます。

なお、転入生のデータは、これを消さなくても上書きで入りますから、

上乗せしたime-dicを登録すればOKです。

 

以上です。

 

<確認>

① ワードを立ち上げて、文字を入力します。

② 変換は、スペースキーで行います。

児童名は2文字、教職員名は1文字で、変換できればOKです。

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教職員名は1文字で変換できる

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児童名はひらがな2文字で変換できる

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●まとめ

手が込んでいるようですが、要は、

①  エクセルで、ひらがな読み、氏名、名詞 の順になっている、3列のデータを作成し、テキスト(タブ区切り)形式で保存する。

 

②IMEユーザー辞書に登録する。

 

という2種類の作業でユーザー辞書はつくれます。変換候補も学習されるので、結構便利です。

 

次回は、外字登録とフォントの関連付けについて書きたいと思います。

これをしないと、外字は「・」になって、印刷されませんからね。

 

では、また。