あひあ・・・。

 

あひあ。

 

あひあひあいあいあひあひあいあいあいああああああ!!!!!!!!!

 

 

度重なるボ〇ズの連続についに精神に異常をきたした左衛門佐。

致命傷に近い深手を負いながらも最後の反撃を試みる。

 

まずはルアーによるライトブリームゲーム。

テストしてみた感じでは正直かなり釣れそうだと思った。

ポイントの雰囲気も良く、これは・・・あるいは!?

そう思わせたのだが・・・やはり敗北。

再度挑戦を試みるもまたも敗北。

 

 

もはや残された方法はウェーディングしてのドリフト釣法のみ。

これがもしダメなら・・・。

ついに引退の時は来たのか。

 

真っ白な灰となった左衛門佐に嫁さんが、

 

「とうちゃん、日曜日流し釣りに行きたい。」

 

そういえば・・・嫁さんはもう一か月以上竿出してなかったな。

 

「う~ん、クロダイほどじゃないけど・・・多分今は流しも厳しいと思うよ。」

 

「でもヒラメかマゴチ、1~2匹ぐらいは釣れるでしょ?」

 

「・・・・・・。」

 

流しなんて最近まともにやってないので正直、左衛門佐にもさっぱりわからん。

今、左衛門佐の頭の中はそれどころじゃないのだ。

 

でも今日の予報は午前中は凪。

穏やかで釣り日和の予報だ。

 

「下げになってから出るから朝はゆっくり寝てていいよ。」

 

すやすや寝ている嫁さんを残し、左衛門佐は少し早起きして

上げ潮のタイミングでサビキ仕掛けを持って船を出す。

何かベイトの群れが入っていないだろうかと思ったからだ。

なんせ餌がクソデカいハゼしかないので

もしイワシがいるならこれを餌にした方が話が早いし、

ベイトがいればヒラメもいるに決まっているからだ。

 

潮の雰囲気は良かった。

しかし結構いろんなところでサビキを振ってみたが

餌になりそうな小魚は何も釣れなかった。

う~ん、ベイト入ってないかぁ。。。

これは新しい魚も多分入ってきてないな。

この時点で苦戦を確信。

 

家に戻り、朝8時を過ぎてようやく起きてきた嫁さんを連れて9時頃のんびりと出撃。

ポツリポツリでも釣れてくれんかな~と思ったが・・・。

やはり予想通りこっちも全然ダメ。

左衛門佐は50ぐらいのヒラメとマゴチを1つずつ獲るのが精一杯、

嫁さんはアタリ一つ無い、まさかのパーフェクトボ〇ズを食らってしまった。

 

 

ブー垂れる嫁さんと一緒に帰りに寄り道してワカメを採る。

ワイワイやりながらワカメを採って機嫌を直した嫁さんと桟橋に戻ると、

ちょうど師匠の船も戻ってきていた。

もしかして今日もクロダイ・・・釣ってきたのかな?

 

師匠のイケスを覗くと・・・やっぱり大きなクロダイが3枚!!

 

 

佐 「あひあひあいあいあひあひあいあいあいああああああ!!!!!!!!!」

 

師 「・・・・・・。」

 

師 「仕方ない・・・。今度一緒に乗っていくか?」

 

佐 「あいあいあいあいああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

窮地に追い込まれた左衛門佐、果たして活路を見出すことはできるのだろうか・・・・。