今日は朝から久しぶりにカワハギ狙い。

ポイントは競艇場横。

でも何も釣れなかった。

今年初、隣家の名人も現れたが二人で、

 

「魚居ね~!!」

 

というわけで今日もボ〇ズ。

今年の浜名湖のボートでのカワハギ釣りは始まることなく終わりそうだ。

 

というわけで速攻で見切って帰港した左衛門佐。

昨日設置した水槽の様子を観察する。

正直今は釣れない魚釣りより水槽いじったり眺めてる方がずっと楽しい。

 

気になっていたのはマハタとアオハタを同居させていた90cm水槽。

バケツの中で小競り合いをしていたが・・・。

果たして仲良くやっているだろうか。

 

マハタちゃんは広くなった水槽にご満悦。

スイスイ泳ぎ回って気持ちよさそう。

 

 

対するアオハタは・・・。

タコツボの陰に隠れたまま。

まあ、もともとこういう魚だからな。

 

とりあえず状態を判断するために餌を投入してみる。

魚は体調悪化なり精神的プレッシャーなり、

何らかの問題が発生するとすぐに餌を食わなくなるからだ。

 

餌の小ハゼを投入すると・・・。

マハタはすぐに追い回して捕食したがアオハタは動かない。

・・・??

そのままじっと動かず観察していると・・・。

満腹になったマハタはアオハタのすぐ近くにすり寄ると、

ゴンッ!!と攻撃した。

 

あちゃ~。

こんな小さいサイズの魚で90cmのキャパシティでもダメなのか。。。

これはアオハタが可哀想だね。

すぐに水槽から取り出す。

また45cm水槽に戻すことも考えたが

置き場所も無いし、浜名湖に戻すことにした。

こういう判断は早い方がいい。

魚が回復できないほど弱ってからでは意味が無い。

やっぱハタはハタなんだなぁ。。。

昨年?のアオハタとヤイトハタのペアは低層種同士だったからか、

上手くいったんだけど。

クエVSマハタの時もそうだったけど、

やはり遊泳力の強いハタほど縄張り意識が強い傾向にあるな。

 

 

 

洗面所に設置した60cm水槽の新入りマハタちゃんも早くも順応したらしく、

タコツボから出て優雅に泳ぎ回っている。

この子、体高凄くてかなり映える。

 

 

餌の小ハゼ与えたらすぐに腹パンになるまで食べた。

状態は良好のようだ。

 

さて、このマハタという魚。

”マ(真)”がつく魚はマダイやマアジやマゴチやマハゼやマイワシなど、

その種の中で最も資源価値が高く、美味しいとされているのだが

もちろんこのマハタもハタ種の中ではクエと並び最も美味な部類だとされている。

学名は ”hyporthodus septemfasciatus”。

少し前まで ”Epinephelus septemfasciatus” だったが

マハタモドキと共に”hyporthodus”に帰属した。

この”hyporthodus”というのはマハタやマハタモドキのような

体高の高いハタの学名らしい。

 

でもちょっと待って。

”Epinephelus”って日本語だとマハタ属って意味じゃねえの?

マハタ属の長であるマハタが”hyporthodus”に帰属したのに

キジハタとかアカハタとか”Epinephelus”の魚がマハタ属のままってオカシクね?

などと思ってはいけない。

未だ”Epinephelus septemfasciatus”と記されている文献もあるので一応シノニム扱いらしい。

(静岡県水産試験場浜名湖分場のデータも”Epinephelus”のままだったね)

まあこういうことは我々釣り人にはあまり関係ないので

偉い学者さんとかが考えればいいのだと思う。

 

ちなみに漢字では”真羽太”と書く。

食べるととっても美味しい。

左衛門佐はクエより美味しいと思う。

浜名湖では3歳魚ぐらいまでなら姿を見ることができる。

それ以上大きくなると遠州灘へと旅立ち、

巨大になるにつれて深海へと落ちてゆく。

体長が1mを超えるような老成魚はカンナギとも呼ばれる。

 

2歳魚。15cm前後。このぐらいまでは急速に大きくなる。

 

3歳魚。25cm前後。ここから先は成長速度が落ち、大きくなるまでに長い時間を要する。

 

浜名湖では大体9月ぐらいから小さな当歳魚がチラホラ姿を見せる。

カワハギを釣っていると何故かよく釣れてくる。

アサリのヒモが美味しそうな餌にでも見えるのだろうか。

とにかく浜名湖にはハタの幼魚が多い。

黒潮にのってきたり遠州灘沖で産卵されたものが浜名湖で育つようだ。

 

ただ、今年に限っていえばどのハタの子供も少ない気がする。

正直、こんなにハタの当歳魚の姿を見ない年はここ近年記憶に無いほどだ。

2歳魚、3歳魚の数は多いのであくまでも今年に限った話なのかもしれないが・・・。

 

ここ数年、年を追うごとに急速に環境を変えていく浜名湖。

それはこの巨大魚の子供たちの未来にも、大きな影響を与えているのかもしれない。