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闇、それは無







本来の闇は

光に対する闇の如く

極を持つものではなし







闇は闇であり

“在る” が消えた “非在”

闇という概念すら脱ぎ捨てた無







「生きていてよかった」

という生への執着







「いつ死んでもいい」

という生への達観







悟りを追い求める者

決して悟ることなく



悟りを語る者

決して悟っておらず



悟りを求めない者

決して悟ることなし







矛盾の中に

真実を観る者

決して

外側に光を探さず

光の射す方を目指さず

内なる光と再会し

その光を握らず手放し

闇の正体を見極める







サバイバルから離れ

永遠の魂の死を受け入れしとき

宇宙も消滅し

“在る” は無に溶けてゆく
 






Mm…

漂いながら記憶を失くしてゆく

悟りは決して掴めず

悟りがあなたを抱くのみ







精子・生死・静止

生を引き摺り死に向かう

死を引き摺り生を愁う

泡沫の夢の鼓動







宇宙輪廻に飽きるまで

無闇に近づくなかれ

瞬きに在る魂たちよ







どうであれ

魂もまた永遠ではないのだ