落ちこぼれ若者たちのシェアハウス | 黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

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世間からかなりずれている管理人、黄昏黒猫堂こと黒猫が自作人形やイラストを発表しつつ、ニート、ひきこもりなど生きずらさを考える。(画像一覧で作品を見ていただけるとうれしいです。)

 ある民放のドキュメンタリー番組で、社会から落ちこぼれた若者たちがシェアハウスをして暮らしている姿を追っていた。

 元路上生活者、元ひきこもり、元ニート、それぞれの事情で社会から落ちこぼれて、何だかんだの末にこのシェアハウスにたどり着いた。今はそれぞれ無理のない範囲で日銭を稼いで共同生活をしている。一人では生活は成り立たないけれど、みんなで少しずつお金を持ち寄れば、なんとか暮らしていける。無理にあくせくすることなく、みんなそれぞれ好きなことだけをやっている。

 好きなことだけをやっていると言えば聞こえはいいが、正確には、あまりにも不器用すぎて、社会の波に乗れず、シェアハウスでお互いを守り合い、ほかにまともにやれることがないので、結果として、好きなことだけをやっている。見ていて、何らかの障害があるのではという人もいた。

 それでも、自分の好きな分野でのスキルは高い。でも、車の運転が下手な人が車の流れにうまく乗れないように、彼らは社会の流れにうまく乗れずにいる。それでも路上生活やひきこもっていた頃の切迫感はなく、これが自分たちのライフスタイルだと納得して、シェアハウス生活を楽しんでいる。

 それでも別れの時は来る。ひとりが提案したシェアハウス解散をみんなが納得して、それぞれの道を歩き出す。たぶん、それぞれの中に何かしらの転機があったのだろう。これから彼らがどう生きていくのかわからない。ただ、不思議なことに、彼らと入れ違いに、同じ場所で別の似たようなグループがシェアハウスのコミュニティを作った。メンバーは変わっても受け継がれていくシェアハウスコミュニティ。生きづらさを抱えた若者たちがいる限り受けつがれていくのだろう。

 

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