蠟燭小僧です。道具を人形にしてみたくなりました。付喪神という物の怪がいます。100年を経た古道具は付喪神という物の怪になるそうです。日常のものが異界のものになるというのはなんともファンタスティックです。もっとも蠟燭の灯りはオレンジ色ですし、100年燃え続ける蠟燭なんてありません。ツッコミどころ満載です。
アニメ「ローゼンメイデン」の主題歌の一節。
自分という棺の中 心はまだ動いている
(正確には「自己という棺の中 魂はまだ動いている」、です。)
かつてうつ病を患っている時の感覚はまさにこれでした。
まるで棺の中にいるようで、それでもかすかに心は動いています。
でもそれは揺らめく蠟燭の炎のようで、今にも消え入りそうです。
急性期は死人のように何もできず、棺の中でまどろんでいるような状態でした。
むしろ回復期の方がいろいろ頭も回るようになって、
焦り、苛立ち、不安、時に恐怖、様々な感情が渦巻いて、大変な苦痛でした。
実際に、鬱病による自殺は回復期こそ要注意なのです。
急性期のどん底の時はまるで糸の切れたマリオットで、
行動不能状態なのですから、何もできません。
アニメ「ローゼンメイデン」は深夜帯放映なので、録画して見ていました。
うつ病の時の常ならね感覚と幻想的なアニメがシンクロして、
すっかり引き込まれました。
そして、薔薇乙女の人形たちの物語だったので、人形に関心を持ちました。
なかでもブライスドールという人形に魅かれて、
実物こそ買わなくても、写真集は買って眺めていました。
今でも、ブライスドールのサイトにはお邪魔しています。
「ブライスを見ているオジサンは不気味か。」と娘に聞くと、
「父さんには似合っている。」と言われました。
薔薇乙女ならぬ薔薇オジサン、やはり不気味じゃないか。
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