幼い頃はね
神隠しにあった子供のように
雑木林の中をさまよっていた
葉影を透かして木漏れ日を見るのが好きだった
それも遠い日のこと
もうあの雑木林はあとかたもない
それから僕は街の子になった
大きくなって街をさまよった
あれからずいぶんと歩いて来たな
故郷を遠く離れてたどり着いた土地の森で
見上げている葉陰越しの陽
なんだかとても懐かしい気がする
ただいま
また来たよ
(追記:田畑を恵む以上の雨が降りませんように。)
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