働き方改革って、難しい業種もあります
働き方改革って、難しい業種もあります
働き方改革で、残業時間の規制も厳しくなり、私の周りでは着々と進んでいる様な気もします。
私と言えば、めっきり残業を減らし、基本的に休日出勤もしなくなりました。もちろん仕事のピークはありますので、ピーク時はそれなりに残業はありますが、年間の残業時間で考えると、相当減っています。
ただ、働き方改革の適用も難しい業種も多いのでは無いかと思います。
IT業界の働き方
もちろん、私がいるIT業界も、なかなか残業時間を減らす事が難しい業界の一つでは無いかと思います。
昔に比べて、ITの進化は10倍以上は早くなっています。(もっとかもしれません)また、顧客の要求スピードも早くなっています。そのため、システム提供も早くしなければ、なりませんが、昔と比べて複雑で難しくなってきています。
例えば、Webベースのシステムで言えば、昔はInternetExplorerだけ意識していれば良かったのですが、EdgeやChrome、Safariなどなど、いくつもメジャーなブラウザはありますし、スマホ対応も必要です。
それぞれに対応し試験するだけでも、時間を要してしまいます。これだけでも残業が増えてしまいます。
また、システムは24時間動いていて、当たり前の世界です。つい最近、JRのチケット発券システムが朝から停止し、大混乱した事もありました。この様に、システムを24時間動かすために、IT業界は見えない所で働いている場合が多いです。
働き改革の対応が難しい業界
一番、すぐに思い出すのが、業界ではありませんが、自営業の方だと思います。
逆に仕事をしなければ、労働時間を少なくできますが、それでは食べていけないと思います。また、お客様を待たせているのであれば、休む事なく、間に合わせるのでは無いかと思います。
私の義兄も、自営業をしており、年収はサラリーマンの私より遥かに多いですが、やはり休み無しで働いています。働き方改革なんて、無視です。
私が思うには、この様な特徴のある業界があるのでは無いかと思います。
- 24時間でサービスを提供
やはりサービス業が多いと思いますが交代制の勤務体系が無い場合では無いでしょうか。交代制があれば、労働時間は決まっているはずですので。 - 知的集約型の業種
特定の人では無いと対応ができないケースがある場合は、やはり特定の人だけ仕事が集中し、残業時間が増加します。
こう考えると、真っ先に思い浮かぶのが、医療・福祉業界です。やはり人命に関わったりしたりするので、残業時間がオーバーしたからと言って、大規模病院の場合は患者を無視して帰る事も難しいかなと思います。
次に運輸業です。
最近は、この業界も規制が厳しくなったと聞きますが、トラック輸送の場合、途中で渋滞など不測な事態が発生するケースが多いと思います。今では宅配便は時間通りに届きますが、そのぶん、長距離便は無理しているのでは無いかと想像します。
パッと思いつくだけでも、ある程度の業界では、働き方改革の対応が難しいのでは無いかと思います。
まとめ
有給休暇も昔に比べて多くなり、強制的に取得も必要になってきました。残業規制で早く帰る傾向にも、なってきたと思います。
しかし、社会全体で考えると、まだまだ改革なかばでは無いかと思っています。私のいる業界でも、全体的には改革は進んでいますが、まだまだだと思います。
また、新たな課題として、残業はできない・人は増やせない中、仕事は減りません。でもスピードが求められる時代です。これにどう向き合うか、答えが無い様な気がしています。