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5ドルの旅から高級路線に変えた訳~m3.com 21回目の連載~

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m3.comメンバーズメディアにて連載していた「人生で必要なことはすべて旅が教えてくれた」21回目の連載の転載です。一部改編・加筆修正しています。

私は10代のころバックパッカーとして旅をしていた道中で妻と出会い、その後結婚しました。そのため妻と国内外問わず様々な場所へ旅してきました。子供が生まれても様々な場所に行きましたが、ずっとバックパッカースタイルで旅をしていたわけではありません。

そこでこの回では「旅のスタイルの変化」についてお話していこうと思います。若いころにバックパッカーとして1日5ドルの旅をしてきた私も、今ではある程度お金を出す旅行者に変化しつつあります。子どもの存在が、その大きな理由です。



国の文化を身近に感じられるバックパッカーのスタイル

私はバックパッカーというスタイルで世界一周の旅に出ていました。そもそもバックパッカーというのは、いわゆるリュックを背負ってお金をかけずに旅行する人のことです。可能な限りの低予算で世界中を放浪し、地元の方にも助けていただきながら、その文化や生活の様子を見せていただいたり、世界遺産などの史跡を見て回ったりして、その文化を知り、想いを募らせていくスタイル。Wikipediaで掲載されている写真が以下のものですが、こんな方日本でも見たことありませんか?

 

基本的にホテルの予約はせず、行こうと思った場所に行き、決まっているのは「見に行くもの」だけ…ということがよくありました。

以前も連載でお話しさせていただきましたが、宿泊するホテルはユースホステルや個人経営の宿など、とても安いところです。クーラーやファンがついていない宿は珍しくありませんし、お湯が出ない民宿、トイレットペーパーを流せないトイレしかないペンション、男女共同のドミトリーなどなど…。1泊1ドル前後(当時で120円前後)で泊まるようなこともありましたし、1日5ドル以内で生活するなんてこともざらでした。

もちろん、訪れている国の豊かさや、観光・旅のしやすい地域であるかによってもだいぶ変わるのですが、正直、日本で生活していると考えられないような宿泊施設を転々としていたものです。

写真 移動も、現地の方々のバスに乗せてもらうスタイルでした。
観光客用のバスには、バックパッカーはあまり乗りません。

 

子どもが楽しめることが第一!旅のスタイルに変化

もちろん、ちゃんとしたホテルに宿泊したことも、何度もあります(笑)。ただ、自分ひとりのときや、妻や友人と外国へ旅をしに行くときは、バックパッカーで…というのが私のスタイルでした。格式ばったホテルではなく、地元民に近い民宿などの方が、現地の方との触れ合いもしやすかったというのがあります。

しかし、医者になって結婚し子どもが生まれたことで、大きくスタイルが変化しました。もちろんそれは、子どもたちに衛生的ではないホテルに泊まる経験をさせたくないからでもありますが、何よりそんなホテルに宿泊したり、その土地の文化に根付いたものを感じながら旅をしたりするというのは、子どもたちにとって楽しくない!

これが大きな理由でした。

この連載でも何度かお伝えしていますが、私は子どもたちが旅好きになってくれるように――旅を楽しみ、特別なものだと認識してもらうように心がけています。特に小さな子どもたちにとって旅行が楽しいのは、どうしてもプールや海といったアクティビティーがあるからということになってしまいます。

なので、子供たちが生まれてから基本的にはリゾートホテルが中心になってしまいました。2019年夏に行ったアフリカのタンザニアでのホテルもリゾートホテルです。ドバイでなんて高級ホテルに泊まっておりました・・・。

タンザニア子連れ旅行まとめ

ドバイの超高級ホテルに家族連れで泊まってきた

日本の文化もまだ理解しきっていない状態で、海外の文化を理解してもらおうとしても、子どもたちには楽しくないし、難しい話だと思っています。なので子供たちに楽しんでもらう間はリゾートホテルに泊まりつつ、最大限その国の文化や背景、日本とは違った外国の良さを伝えるように心がけています。



どんな旅のスタイルでもそれぞれの楽しみ方がある

とはいえ、私は別に旅のスタイルが変わったからといって、以前のバックパッカーの方が面白かったとか、今のスタイルの方が好きだとか、優劣を付けるものだとは思っていません。

子どもたちが生まれてから、現地の方々に接したり、地元の方々の生活をのぞいたりするような旅のスタイルは、しなくなった、あるいはできなくなったと思っています。子どもを連れた旅には、どうしても制約がかかってしまうものです。

しかしその制約をネガティブにとらえず、「子どもたちから見た外国の様子を教えてもらう」ことによって、私なりに新たな発見をしたり、「子どもたちにその国や地域固有の文化をわかりやすく教え、一緒にその文化を考える」といった、今までとは違う旅の楽しみを見つけたりするようになりました。

つまり、旅のスタイルが変われば、見るもの、感じるものも変わってくるかもしれません。どんなスタイルでも、皆様に新しい発見や喜びを見出してもらえるものだと私は考えているのです。どんな旅でも楽しいし、どんな旅のスタイルがいいかなんて人それぞれであるべきだと思っています。

写真 ザンジバル島の大砲。なぜこんなところに大砲があったのか、ここがどういうところだったのか…
子どもたちの意見も聞きながら一緒に考えたりしています。

まとめと次回予告

バックパッカーとして得られるものは、その地元の文化や人々をより深く知れること。それに対し、子連れの旅で得られるものは、子どもから見た純粋な視点。そして、その国の文化を子どもに理解してもらうためには、どうしたらよりわかりやすく伝えられるのかを考えていけることです。

私にとってはどちらも大きな財産となりえるものであって、旅のスタイルが変わったからといって、どちらが良いというわけではありません。いかようにも自分の学びとして成立すると実感しているので、皆様にも旅のすばらしさを再認識していただきたいと思います。

そして、この旅に必要なお金を稼ぐために、私はあることを始めました。それが投資でした。

旅のために投資を始めた医師の実感

 

この連載もあと少しで終わりです!最後に移住の話を持って来ようと思います!

 

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 旅人、元バックパッカー。内科医。18歳の時に約10か月ほどかけて世界一周を経験。西回りに世界を駆け巡り、その後も休みがあれば旅を続け、今まで訪れた国はだいたい60か国くらい。旅で出会った日本人女性と結婚し、妻と子供2人の4人家族。

今まで1人旅・カップル旅を経て、家族旅行するようになっても世界中のどこへでも行く旅好き家族に。

「子供がいるからそこへは行けない」ということがないわけではないけれど、子供たちのためにも、子供たちのためになるのであれば、どこへでも行きたい、世界一周旅行でも行きたいと妄想し続けるアラフォー。まずの目標は「50歳でもう一度妻と世界一周する」。

夢は、世界のすべてをこの目でみること・世界の広さや美しさを子供に、そして世界に広めること。

今の充実した生活の原点を作り出したのが自分にとっては旅だった。見るものすべてが新しかったあの旅の感動は忘れられない。

 

2020年末をめどにアジア某国に家族で移住予定。旅の話とともに、移住の話もお伝えしていこうと思います。

子連れ旅行のことを中心に、役に立てたらうれしくおもいます。

 

Instagram:アイジュ




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