その頃はテニスをした日などは必ず、スーパーで牛脂をくすねてはサシの入った和牛を
買って家でシャンパンやビールを飲むような生活。
その頃、朝食の代わりにコーヒーにバターを入れるとダイエットにいいという噂を本気に
して、しばらく続けたりもした。
今から思えば、こういう日々が糖尿病を決定的に悪化させたのは間違いない。
ただ、それまでの積み重ねが効いている。
子供の頃からの動物性脂肪(特に飽和脂肪酸)過多な生活(ちなみに魚は飽和脂肪酸
が少ない)。
40才頃からの20年間は、今より体重は10キロ前後、ウエストは10センチ以上大きか
った。ウエストは最大99センチに達した。
見た目そんなに太っているようには見えないが、りんご型、内臓脂肪型肥満である。
そういう立派?な経歴に加えての2016年後半数か月の飽和脂肪酸過多な日々。
それが最後の一押しとなったのだろう。
秋も深まり涼しくなってきたというのに、やたらと喉が渇く。
なんだかいつも炭酸が飲みたくなる。
テニスをしても頭がフラフラする。今までにない感覚。
トイレが近くなる。年末には1時間おきにトイレに駆け込んでいた。
そして病院嫌いの私を、最終的に翻意させたのは体重の変化。
体重が2、3キロ減り始めたのである。
今までの経験からみて、どう考えても逆に2、3キロ太っているはずの食生活をして
いたというのに。
さすがにこれは、自分の体に何か異常が起こっていると自覚せざるを得なかった。
一体何だろう?
今なら、これらは典型的な糖尿病の症状だとわかる。
しかし、当時の私には全くわからなかった。
明けて2017年1月6日、私は観念して近所の内科の門を叩いた。