さて、一部の方々には絶賛連載中、一部の方々には大ヒンシュク連載中の
「江部康二氏との対決」シリーズも前半戦を終えた。
ここで一旦ハーフタイム。ラグビーじゃないけど。
私のブログタイトルは「主食を抜けば糖尿病は治らない!」であるが、
このネーミングは、かの江部康二氏の著書「主食を抜けば糖尿病はよくなる!」
に対する皮肉となっている。
このタイトルをつける時にヒントとしたのが、1971年のアメリカ映画
「ジョニーは戦場へ行った」のネーミングである。
このような話題作と、私の稚拙なブログを無理やりリンクさせるとは、
誠に厚かましい限りではあるが、よろしかったらお付き合いを。
この作品は元々、ハリウッドの脚本家、映画監督、小説家でもあったダルトン・トランボ氏が1939年に小説として発表したものである。その後、トランボ氏自身が監督し映画化された。
ストーリーは、主人公ジョーが、第一次世界大戦の戦場へと出征するが、
その結果砲弾を受け、悲惨な姿になってしまうというものである。
原語でのタイトル『Johnny Got His Gun(ジョニーは銃をとった)』は、
第一次世界大戦時の志願兵募集の宣伝文句での
「Johnny Get Your Gun(ジョニーよ、銃をとれ)」という呼び掛けへの痛烈な皮肉となっていた。
私は若い頃、この映画をテレビで見た。
作品の印象も非常に強かったが、このタイトルの由来を淀川長治さんが
上手に解説してくれた時に、家族全員で感嘆したものだった。
この作品は反戦性が強く、戦時中から何度も発禁処分を受けるが、映画化された頃には
高い評価を受けた。
この間、原作者のトランボ氏は、当時の世相などから迫害を受け続けた。
このため、長らく本名で脚本家などの活動を行うことができなくなった。
しかし、その間も彼は、偽名や知人の名前で多くの名作を世に出し続けた。
「ローマの休日」が彼の作品と判明するのは、その死後15年も経った1991年のことであった。
この映画が上映されてから、既に40年近い歳月が流れていた。