イベントには2種類あることについて。 | イベントやエンタメの周辺、バックステージ

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イベントはザックリ言って2種類ある。

 

スポンサーがいて、スポンサーの意向に沿ってつくられるイベント。SPだったり、企業コンベンションだったり、プレスイベントだったり。商品やサービス、ブランドの価値を広めて向上させるのが目的であり、そのターゲットは必ずしも一般人とは限らない。これは請負イベントでもある。

 

もう一つは興行もの。演奏者やパフォーマーなどの表現者(個人的にアーティストという呼び方には強い抵抗があるので)、あるホールや事業者が主催となり、一般人を主な対象とするイベント。

 

どちらの方が数が多いのか、その数字を持っていないので何とも言えない。だが金額(事業収支)で言えば、圧倒的に前者だ。

2020東京オリパラで、東京ビッグサイトはIBC・国際放送センターとして押さえられている。オリンピックの映像の全てが、この仮設放送センターから発信される。オリンピックの為に設けられる会場施設としては、選手村に次いで大きな施設だろう。

東京ビッグサイトは日本を代表する展示会会場だ。IBC設置の為に、開催予定の展示会イベントの多くは中止・延期となっていて、その経済損失はオリンピックの経済効果の影に隠れて注目されていないが、相当な額に及ぶ。展示会の関係者は多く知っているが、例えば展示会のブースを設計するデザイナーは、ちょっと前から発注案件が無い。それでもオリンピックが終わった後の秋からは… と期待を持っていた。それが1年間延期となった。もう一年。都合、二年間近く売り上げ・収入がなくても大丈夫だという個人事業主は居ない。それは法人でも少ない。

COVID19による影響の代表例はこれだと言う気はない。

 

自粛要請の中、さいたまスーパーアリーナでK-1は強行された。県や国は「自粛を要請したにも関わらず、決行されたのは遺憾である」などと声を上げた。このイベントは、先に上げた後者のイベントだ。これだけ大きなハコで、これだけのタレント(格闘家)をキャストし、メディアを使ってPRし、相当前から会場の運営計画を練っているはずだ。その金額は億を遥かに超えるに違いない。会社・社長はこの主催興行を成功させなくてはならない。 そこに「自粛要請」という曖昧な脅しが入った。自粛したらどうなるか? これは私個人の推測でしかないが、会社はこの案件だけで倒産する。

ウィルス拡散の可能性と、明らかに倒産。経営者としてどちらをチョイスするか。

拡散しないよう出来る限りの手段を講じて開催、それが経営者として考えることではないか。それでもクラスターが起きると、開催したことをメディアで拡大露出され、炎上。結果として会社は解散することになる。

 

あくまで一例でしかないが、興行イベントはそういうギリギリのところで行われているわけであって、では、請負イベントはもっと気が楽かいえば、決してそうではない。

 

最近、イベント業界のにも補填をするというニュースが流れている。だが券売チケットの何割かを国が補填する、みたいな事になっていた。イベントを知らぬ役人が慌てて作った計画なんだろう。

イベントですらそうだ。飲食を始め、非正規雇用や物流、ほか全ての業界に、的を得た策が出来ていないのだろうと思わずにはいられない。

 

 

 

 

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